ペントパック プレイヤーズマニュアル
著者:Circle Outland (保倉誠) |
ファンジン添付パンフに簡潔にまとめがありましたので、以下に抜粋させて頂きます。
> このキャンペーンモジュールは、大草原、
> ペント地方を取り扱ったものです。
> 人の住む土地としてはジェナーテラ大陸
> の中でもっとも過酷で恵み薄いプラックス
> の大荒野と同等の草原がモジュールの
>舞台です。……
……(中略)……
> 日本語版「グローランサ」の100ページに
> も及ぶ「ジェナーテラブック」の中にペント
> のページはわずか3ページ(英語版では
> たったの2ページとイラスト1ページ)しかな
> い。これらの記述を“ルーンクエスト”に沿
> うように編纂、制作しペントでの冒険のキャ
> ンペーン資料としてまとめたのが本書及
> びプレイヤーズブックです。
……(後略)
「ペントパック・プレイヤーズマニュアル」は、サプリメント本体・ペント出身PC用キャラクターシート・添付パンフで構成されています。「ペントパック」は、この「プレイヤーズマニュアル」の他に、「マスターガイド」 「シナリオブック」から成ると予告されており、出版も引き続き行われるようです。
サプリメントの内容は、ペントの簡単な概説の後、ペントのキャラクター作成についての解説が続きます(プレイヤーズブック・ジェナーテラに準拠)。
続いてペント人の一般知識――歴史、一年の行事、社会構造、父の語ってくれたこと、ペントの歩き方(遊牧、食事、衣服etc.)、宗教観、世界観――といったものが解説されます。
最後のパートでは、簡易ライトアップ形式として、ペント地方で信仰されている様々な神々、精霊カルトが紹介されます。
まず、キャラクター作成。これは「プレイヤーズブック・ジェナーテラ」において簡素に「遊牧社会に準ずる。」としか書かれていなかった社会・職業によるキャラクター作成を、グローランサ準拠の視点から書き直したもの。特に「名前の付け方」の記事は面白いですね。こんなヘンな風習があったのか……
続いて、ペント社会の一般常識について。イラスト、図などが豊富に使われており、イメージを持ちやすいでしょう。日常の食生活まで事細かに解説されます。ペントには「純粋な馬の民」(馬しか遊牧しない部族)はいないので、羊や牛が日常的に食べられているようですねぇ。
特に面白いのが、「ペントの宗教観」の項です。オーランス的な神々の信仰とは違い、ペントでは主に信仰されているのは“四方の風”、“極星”などといった精霊たちです。ルール的な「祈祷師」以上のロールプレイをしたい、祈祷師のよりはっきりしたイメージを持ちたいひとは、ペントPC以外でも必読だと思います。
最後に、ペントの神々と精霊たちについて。ここでは、次のようなカルトが簡単に解説されています:
祖霊崇拝、ダスタル、ジャルダン、ヘニルド、カルグザント、ジョサド、ハイアロール、ウンガリアント、アランダイラ、オレスト、タマール、ペントの四騎手、野兎、西の風の王、南の怒りの風、東の一刺の風、北の戦の風、蒼き狼、ワタリガラス、アイリーサ、四方の風。
「あれ?ペントは太陽神殿信仰じゃなかったのかぁ!」という人、あなたは正しい。「カルグザント」という神は“太陽馬神”であり、イェルムと同じ役割を果たしています。このあたり、このサプリメントでは簡単な解説しかないので、ちょと補完が欲しいところだと思います。「祈祷師カルトと神性カルトの(ルール的/社会的)違い」などについての説明も、あればよかったですね。このあたりは、各カルトについてのさらなる解説と合わせて続刊での補足を期待します。
3分冊の一であり、マスターガイドとシナリオブックを待たないと正確な評価はできないのですが、これだけでも完成度は高く、乞うご期待!の出来だと思います。シナリオブックでは「ペント横断キャラバンシナリオ」を扱う事が予告されており、そーいうシナリオが好きな私は個人的に楽しみです (^^) 。
歴史的に言えば、英雄戦争開幕にあたってペント遊牧民がルナー帝国に大侵攻することが予告されています。それを迎え撃つのは“剃刀”ジャ・イール。……あなたもオーランシーPCばかりではなく、風すさぶ草原の騎馬遊牧民となって戦乱の時代の中に身を投じてみてはいかがでしょうか?
保倉 誠 氏まで、メールの題名に「通販希望」と明記してお問い合わせ下さい。