| あかり |
「ああ…どうしようかなあ…困ったなあ…」 |
| 龍一郎 |
「ん? どうしたの? あかりちゃん?」 |
| あかり |
「あ、先輩! ちょうどよかった。ちょっと弱ったことがありまして…」 |
| 龍一郎 |
「弱ったこと?」 |
| あかり |
「ええ。来週から後期キャンペーンが始まりますよね。それで今、その参加キャンペーンの振り分けをやったんですけど…」 |
| 龍一郎 |
「あ、もうそんな時期かぁ。あかりちゃんはファンタジー系のRPGが好きなんだよね。どう? 希望通りのキャンペーンに行けた?」 |
| あかり |
「え? ええ、ファンタジーはファンタジーなんですけど。わたし、最初はソードワールドRPGを希望したんですよ。でも希望者が多くて、下回生優先ってことで入れなかったんです。で、いろいろ回ったんですけど、結局“ルーンクエスト”しか空いてなくて」 |
| 龍一郎 |
「いいじゃない。日本広しといえど、週1セッションでルーンクエストのキャンペーンをやってるとこなんて他にあんまりないよ(*1)」 |
| あかり |
「でもでも! ルーンクエストってすごいマニアックじゃないですか。ほら、プレイヤーの人って年寄りが多いし(*2)、よく分からない単語が多いし、カルトとか言って危なそうだし、紙コップに変なマークを書き込んでるし」 |
 |
| 龍一郎 |
「あ、それはルーンといって、自分の好きな神さまの象徴を書き込んで、自分の紙コップを識別してるんだよ」 |
| あかり |
「…うぅー」 |
| ヒロシ |
「ん? どないした?」 |
| あかり |
「あ、ヒロシ先輩!」 |
| 龍一郎 |
「あ、そういえばRQのマスタやるのお前だっけ?」 |
| ヒロシ |
「そや。今回はひさびさのキャンペーンマスタやからな。バリハードなキャンペーンにしよと思うてんねん」 |
| あかり |
「ひ、ひぃぃぃ…!」 |
| 龍一郎 |
「あのな、ここに初心者がいるんだから、ちょっとは手加減してわかりやすいシナリオにしろよ」 |
| ヒロシ |
「何甘いこと言うてんねん。初心者やから分からない。分からないから悔しい。悔しいから勉強すんねんで。俺らそうやってルールもワールドも覚えてきたんやろ。だいたいお前ら初心者に甘すぎるって。昔はルールブックも英語やったし、サポート記事なんてなかったんやで」 |
| 龍一郎 |
「まあ、言わんとすることは分からんでもないけど…それにしても、いきなりRQはハードすぎるだろ。わかった。じゃあ、僕が基本的なところを教えてあげよう」 |
| あかり |
「ホ、ホントですか?!」 |
| ヒロシ |
「龍一郎は女の子に甘いのう」 |
| 龍一郎 |
「常識人だと言ってくれ。…んで、ルールだけど」 |
| あかり |
「あ、ルールはなんとかなりそうです。S先輩の作ったサマリがありますし、基本的には“ストームブリンガー”とか“エルリック!”とか“クトゥルフの呼び声”とかと一緒ですよね?」 |
| ヒロシ |
「ま、SR(ストライクランク)とか、厄介なもんはあるけど、基本は一緒やな」 |
| 龍一郎 |
「いろいろなオプションは追々覚えていけばいいだろう。周りもベテランプレイヤーばかりみたいだから、サポートしてくれるだろうし」 |
| あかり |
「でもでも、そのベテランプレイヤーばかりってのが問題なんですよ。ほら、みんな色々ワールドについて知ってるじゃないですか。何を言ってるのかよく分からなくて、気後れしてしまって」 |
| 龍一郎 |
「そうだなあ。たしかにRQの背景世界グローランサは麻薬的な魅力があるワールドなんだけど、その情報量といったら並じゃないからなあ…おい、ヒロシ、今回舞台はどこなんだ?」 |
| ヒロシ |
「ドラゴン・パス。PCはサーターの反ルナー氏族の一員。ま、オーソドックスなとこだろ?」 |
| 龍一郎 |
「そうだな。じゃ、俺は参加しないから後で1回目のシナリオの内容教えろよ。来週プレイできるぐらいまで、基本的な事は教えとくから」 |
| あかり |
「あ、ありがとうございます〜!」 |