Rune Dictionary : PROSPEDIA

ルーン・ディクショナリー
神名禄

嵐の神殿 (Storm Pantheon)

air.jpg (5291 バイト) オーランス [Orlanth]  【嵐の神殿、大神、“光持ち帰りし者”】

(1)嵐の神、神々の王、冒険者、光持ち帰りし者たちのリーダー。

(2)オーランスは「死」の力を使ってグローランサを皇帝イェルムの支配から解放した。しかし太陽である皇帝が死んだことで地上からは光が失われ、やがて「混沌」が侵入して「大暗黒」が到来、グローランサは崩壊の危機に直面する。「俺は間違っていた。やりなおそう」とオーランスは仲間を率いて地獄へ下り、死せる皇帝と和解。「大いなる盟約」を結び、世界に太陽を取り戻し、グローランサを救った。

(3)オーランスは大神 (Great God)であり、「冒険者」 Adventurous/戦士の神としてのオーランス) 、「雷鳴轟く」 (Thunderous /嵐の神としてのオーランス、「すべての父」(Allfather /社会の規範を司る神としてのオーランス)という3つのアスペクト(相)を持つ。さらにそのアスペクトには無数の下位カルトがあり、様々な力を信者に提供している。

(4)個人の自由を尊重するが、自分のやったことには自分で責任を取る。蛮族の主神にふさわしい豪気な神である。

(5)…といえば聞こえはいいが、つまり「まずはやってみて、だめだったら反省すればいいや」というのが基本姿勢であって、神話を読んでいても結構(というかかなり)ムチャクチャやっている。まあ、たしかに冒険者向けの神だとは言えるだろう 。

(6) モットー は「暴力というのも一つの手だ」「何者も汝を使役することはできぬ」

(7)オーランス人の男子の85%はオーランスのみを信仰している。 まさに主神。


ernalda.jpg (5328 バイト) アーナールダ [Ernalda]  【大地/嵐の神殿、大神】

(1)大地の大神。オーランスの妻神。

(2)黄金の時代、アーナールダは皇帝の宮殿で過ごしていたが、宮殿を訪れたオーランスが彼女に一目惚れ。皇帝に挑戦する動機のひとつとなった。皇帝から解放された後にはオーランスと結婚。共同で嵐の部族を治めることとなった(オーランス人は男女は役割が違うだけで等しい価値を持つものだと認めている)。

(3)アーナールダは大神 (Great Goddess)であり、「すべての母」(Allmother/社会の規範を司る女神としてのアーナールダ)、「女王」( Queen/指導者としてのアーナールダ)、「癒し手」(Healer /大地の癒し手としてのアーナールダ) 、「エスロラ」(Esrola/穀物や家畜の女神)という 4つのアスペクト(相)を持つ。さらにそのアスペクトには無数の下位カルトがあり、様々な力を信者に提供している。

(4)嵐の神殿で実質最強の神(笑)。>夫オーランスにアドバイスする良妻のように見えて、実は巧みにオーランスを操っている ( のではないかと思われる 節ががる)。いじめたりすると夫神たち(ある地方の神話では、オーランスの他にも夫がいたと伝えられる)が集団で仕返しに来かねない。

(5) モットーは「いつだって別の方法はあります」


death.jpg (5027 バイト) フマクト [Humakt]  【嵐の神殿、神】>

(1)死と名誉の神。オーランスの兄神。

(2)嵐の兄弟の長兄、もともとは北風の神。フマクトは地獄で“剣”の形をした新しいルーン「死」(death.jpg (5027 バイト))を発見した。これを最初の人間である「定命の祖父」に使ってみたところ、彼は一撃で地獄へ直行。以後人間は必ず死ぬようになってしまった。「死」の威力を知ったフマクトはこれをみだりに使う事を禁じたが、オーランスは言葉巧みに「死」を借り出して(盗んだという説アリ)、皇帝を殺してしまう。これを恥じたフマクトは嵐の部族との血族の繋がりを断ち切り、風の神であることをやめて中立の存在となった。

(3)フマクトはオーランス人の氏族の守護戦士、戦士団の一員、傭兵などの戦士稼業の者たちに信仰される。「死」と「名誉」を重んじる彼らは、一般人には畏怖の対象である。フマクト信者は死からの蘇りを認めず、誤った「死」の形であるアンデッドを憎んでいる。またフマクト信者は行動に制限を課すことで特別な神の力を得る「加護と制約」という力を持つことで知られている。

(4)フマクト自身が語るには、フマクトはオーランスを殺して「光持ち帰りし者たちの探索」に旅立たせたのだという。

(5)やたらと強くて「サムライ」などとも呼ばれてカッコイイためプレイヤーの人気も高い神様。渋めの剣士という役所が衆目一致した見解なので「うむ。」とか「まあな。」とか言っていればいいので初心者でもプレイしやすい。

(6)なぜかダックに信者が多い。なんででしょう。グワ。>


urox.jpg (5560 バイト) ウロックス [Urox]  【嵐の神殿、神 / プラックスの大いなる精霊】  

(1)砂漠の風の神、混沌の抹殺者、オーランスの兄神。 

(2)ウロックスはプラックス地方に吹く荒れ狂う砂漠の風である。嵐の部族の長であるオーランスの命令に従わないこともたびたびだったが、オーランスは棒と縄だけでウロックスを打ち据え、その権威を認めさせた。「大暗黒」の中では、ほとんどの神々が死に絶えた中で生き残ったわずかな神の一柱であり、混沌の首魁“悪魔”ワクボスにただひとり立ち向かい、死闘の末に「法」を体現する「大石塊」の下にワクボスを封じ込めることに成功した。>

(3)たまたま飛んできた石が当たっただけではないかなどと言ってはいけない。

(4)ウロックスを信じるのは混沌と戦う狂戦士たちである。彼らは大酒のみで法螺吹き、乱暴者の殺人狂だと考えられているが、混沌と戦うその能力のために大目に見られている。

(5) プラックスでは「大いなる精霊」ストーム・ブルとしてあがめられている。ウロックス信者も偉くなるとブルの精霊と融合したりできる。


truth.jpg (5180 バイト) ランカー・マイ [Lhankor Mhy]  【嵐の神殿、神、“光持ち帰りし者”】 

(1)知識と文筆の神。光持ち帰りし者たちの一柱。

(2)ランカー・マイはなんらかの理由で宇宙山を下り、紆余曲折の末に嵐の神殿にオーランスの参謀役として迎えられた。長い灰色のヒゲがトレードマークで、しばしば“灰色の髭”とか“灰色卿”などと呼ばれる。光持ち帰りし者たちの探索には大暗黒の中で失われた「知識の光の女神」を救出するために参加した。

(3)信者には女性であっても髭を生やすことを強要している(さすがに無理なので、女性はつけひげをつける)。またHWにおいて、サーターにおいて文字の読み書きができるのはランカー・マイ信者だけということが判明した。読み書きはカルトの秘密であり、外部にその秘密を漏らした者には暗殺者が差し向けられる(ウソです)。

(4)都市中心に信仰されているカルトらしく、氏族部族制が流布しているサーターでは異質なカルト。さらに下位カルトにはブンブン剣を振り回す「剣の賢者」なんてのがいたり、さらには魔道使いまでいる始末。まあ冒険向きになったといえばなったのだが…


issaries.jpg (5272 バイト) イサリーズ [Issaries]  【嵐の神殿、神、“光持ち帰りし者”】 

(1)交易と物語の神。光持ち帰りし者たちの一柱。

(2)イサリーズはもともと嵐の部族の神ではなく、旧神たちの間に生まれた「若き神々」の一柱だった。皇帝の権威を認めなかったため辺地へ追われた彼は、神々の間のメッセンジャーとして活躍し、後に嵐の部族に迎えられた。大暗黒の中ではオーランスの地獄下りへの道案内となり、「光持ち帰りし者たち」の一人となった。

(3)イサリーズを信仰するのは氏族の語り部商人探検家たちである。イサリーズの発明した言語「交易語」(Tradetalk)はジェナーテラ大陸で広く通じる国際言語となっている(ただし、書き言葉はないらしい)。

(4)RQ時代からイサリーズ商人の武器は杖となぜか決まっているため、あまり戦闘では役にたたない。まあ魔法は結構使えますが。


harmony.jpg (5255 バイト) チャラーナ・アローイ [Charana Aloy]  【嵐の神殿、神、“光持ち帰りし者”】>

(1)治癒の女神、光持ち帰りし者たちの一柱。

(2)チャラーナ・アローイは治癒の力の源であると言われる。「大暗黒」時代、彼女は癒すことのできない傷(「死」)を発見し、これを癒してやろうと「光持ち帰りし者たちの探索」に加わった。

(3)チャラーナ・アローイは信者に「非暴力」を求める。これは危険の多いグローランサにおいて実践の難しいことであり、結果として主に裕福な家系の女性に信仰されることになる。制服が決まっているなんてところもなんとなくソレらしい(リボンの色で下位カルトが分かるとか…)。白いユニフォームなので「白き癒し手」なんて呼ばれることもある。

(4)HWでは蘇生のためにヒーロークエストが必要となったので、あまりホイホイとは死ねなくなった(ルール自体死ににくくはなっていますが)。


disorder.jpg (5104 バイト) ユールマル [Eurmal]  【嵐の神殿、トリックスター、“光持ち帰りし者”】>

(1)殺人者、愚者、生け贄、トリックスター、光持ち帰りし者たちの一柱。

(2)ユールマルはトリックスターであり、とんでもないことばかりをして世界を混乱に陥れるのが常だった(きまぐれで良いことをすることもあったが)。たとえばオーランスから「死の剣」を盗んで世界中の諸種族にコピーをばらまき、殺し合いを世界に蔓延させたのはユールマルである。ユールマルはオーランスに無理矢理に「光持ち帰りし者たちの探索」に加えられた。旅の最中、彼は手ひどい裏切りでオーランスを窮地に陥れたが、仲間が皆失敗し、ばらばらになってしまったとき、道を見つけて一行を救ったので、オーランスはユールマルを許してやった。

(3)ユールマル信者は恐るべき力を持つ(たとえば、一にらみで人を殺すなど)が、「トリックスターは法に縛られないかわりに法の保護も受けられない」ため、そのままだと災いを恐れた人々にリンチにされてしまいかねない(殺しても罪にはならないのである)。そこでユールマルはオーランスの頭目に「忠誠の誓い」を行う。これをおこなったユールマル信者は「縛られた魔法」(Bonned Magic)しか使えなくなるが、なんとか人々に大目に見てもらうことができるようになる。

(4)ユールマルは他の神々と違い、現世に現れることもあるという。第一期に現れた“裏切り者”グバージや、第二期にスロントスに現れトリックスターの大寺院を開いた王などは、ユールマル自身であったという説が伝えられている。


odayla.jpg (5295 バイト) オデイラ [Odayla]  【嵐の神殿、神】>

(1)狩人と熊の神。

(2)オデイラはオーランスと野の貴婦人との間の庶子である。もともとは熊の姿をしていたが、オーランスに認められるために野生を捨て、人間の姿となってオーランスのステッドを訪れた。しかし野生への呼び声耐え難く、オデイラは結局ほとんどの時間を野で狩人として過ごし、時に人里に現れて獲物を取り引きする「深き狩人」(Deep Hunter)となったという。

(3)オデイラは数ヶ月(ときには数年)も人里に戻らない専業の狩人とのこと。マタギとかを想像するとよいかも。ただし猟犬ではなく猟猫(シャドウキャット)を連れていますが(笑)。特定の動物を追い続けて刈るクエストによって「獣の護符」という精霊の呪符を得ることができるらしく、その点でも特異な神。猫の神インキンと仲がよい。

(4)もともとはシリーラ地方で広く信仰されていた神で、ルナー帝国は「赤の女神が地獄から戻るときに乗ってきた星の熊」がオデイラであるとして、シリーラの人々を帝国に加える抵抗を減じさせたという。


 

ルナー帝国の神々 (Gods of Lunar Empire)

moon3.jpg (5315 バイト) セデーニャ [Sedenya]  【ルナー神殿、大神】 ico_new2.gif (226 バイト)

(1)月の女神、周期の女神、変化させるもの。ルナー神殿の主神。

(2)セデーニャは神話時代を通じた「月の女神」指す。セデーニャは直接信仰されることはほとんどなく、セデーニャの3つのアスペクト(ナーサ、ルフェルザ、タラルタラ)や七母神などのルナー神殿の神々への信仰を通じて信者から力を得ている。

(3)つーことで、PCは直接セデーニャの信者になることはありません。


rufelza.jpg (5247 バイト) ルフェルザ[Rufelza]  【ルナー神殿、神】 ico_new2.gif (226 バイト)

(1)赤の月の女神。

(2)ルフェルザは悪魔ワクボスが世界女神グローランサを身ごもらせたときに創造され、スパイクが爆発したときに生まれた。彼女は人間の農夫に孤児として拾われ、農婦として育てられた。やがてルフェルザは真の両親のことを学び、発狂した。彼女は狂気の中で救済を見いだし、失われていた「月」の力を取り戻した。ルフェルザはその力を人々に教えたが、神々は人間がそのような力を得ることを望まなかった。彼女は皇帝に捕らわれ、バラバラにされた。だが彼女は不死の存在であり、神の火花は人間たちのあいだに残って蘇る時を待って時折きらめき続けた。

(3)約400年前、ルフェルザは七母神たちの手によって“ティーロ・エスタラ”(生ける女神)という名で蘇った。女神は世界中をめぐり、失われたかけらを全て集めた。ルフェルザはST.1247年に天空に昇り、ルナー帝国を睥睨する赤の月として帝国市民を見守っている。

(4)ルフェルザは昼夜問わず空に赤く輝く「赤の月」の女神であり、「赤い大地」、「赤い血」、「赤い激怒」を司る。ルフェルザの力は比較的わかりやすく、ルナー神殿の中でも広く信仰されるカルトである。そのカルトは赤の皇帝を最高指導者と認める以外は組織化されておらず、各地で独特の組織を持っている。

(5)どうも使う魔法などを見るに、RQ版の「七母神」に相当するみたいである(七母神自体はそれぞれ個別の神として信仰されており、「七母神団」(Seven Mothers Collective)という特殊形態がある)。「混沌のタレントを使う」とか「混沌の生物をコントロールする」とか危険な魔法がいっぱい。こんなのが大衆に信仰されていていいのか。


moon4.jpg (5223 バイト) ナーサ[Natha]  【ルナー神殿、神】 ico_new2.gif (226 バイト)

(1)七つの月の女神。

(2)ナーサは最初イェルムの娘・ヴェリスルサ(白い月の天体)として生まれた。あるとき地界をのぞき込んでしまった彼女は、色を赤く変えた。彼女はこのため「悪しき変化の先例となった」「大暗黒を招いた」として神々から糾弾された。彼女は何度も生まれ代わり、そのたびにその姿を変えた。このあいだに彼女は力を奪い取られ、やがては人間たちのあいだに生まれ変わり続けるだけとなってしまった。七母神は彼女を人間から解放し、ナーサは「赤い月」として天空に昇った。彼女が全てのものに受け入れられるようになったとき、月はふたたび白く色を変えると予言されている。

(3)ナーサは「生まれ変わる月」の女神であり、満ち欠けする=生死を繰り返す月の周期を司る。知識階級や政府高官、あるいはプロ的な人々に信仰されることが多いらしい。

(4)神話時代に姿をとった7つの姿を下位カルトとして持っており、そのどれかを選んで信仰することになる。オススメは月の女狩人オロジェリア(精霊を狩るそうです)、月の啓発の女神ラーショラナ、月の生命の女神レシーラでしょうか。これから分かるように、下位カルトだけでパーティをくめるぐらいバリエーションに富んでいます。ヒーロークエストにつかう魔法も多い。

ルーン 名前 司るもの
moon2.jpg (5236 バイト) ヴェリスルサ 子供、無垢
moon1.jpg (5244 バイト) レシーラ 母親、生命
darkness.jpg (5191 バイト) ゲラ 悲嘆、苦痛
darkness.jpg (5191 バイト) ラーショラナ 啓発
moon5.jpg (5307 バイト) オロジェリア 狩り、戦闘
moon4.jpg (5223 バイト) ナーサ 復讐、均衡
moon3.jpg (5315 バイト) ゼイテネラ 完全、神智

(4)赤い月の女神がルフェルザなのかナーサなのか、いまいち判然としませんが…矛盾するのがルナーの神話だからいいのか?


tarastara.jpg (5315 バイト) タラルタラ[Taraltara]  【ルナー神殿、哲学】 ico_new2.gif (226 バイト)

(1)月の超越の力。

(2)タラルタラはセデーニャの「月の力」であり、信仰したりするものではない。タラルタラの道を追い求める者は、セデーニャを神のように信仰するルフェルザやナーサ、七母神の信徒は間違っていると語る。求道者たちは瞑想を通じて超越の力にたどり着こうと研鑽を重ねる。

(3) Mysticism のルールは読んでいないのでよくわかりませんが、スタイルとしては「二刀流のシミターを使う武道家」みたいです。精神に拳でダメージを与えて発狂させる魔法とか、ダメージを反射させる魔法とかを使います。


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