グローランサのルーン |
※この記事を書くにあたり、「ルーンクエスト90s」を参考にしました。
グローランサのルーン |
グローランサの世界を動かしている根元的な力がルーンです。ルーンは世界に存在する様々な力の源であり、世界を形作っているものです。
●ルーンの使われ方
正しく魔術的に記されたり彫り込まれたりしたルーンは、それが体現するなんらかの力を帯びることになります。たとえば「火/天空」のルーン()が記された鎧は、暖かさや光などの「火」の力を帯びることになります。ルーンの持つ力を解明し、それを使いこなすことが多くの英雄の究極の目的なのです。
●ルーンシステム
グローランサには様々なルーンが存在しますが、大きく分けて「コア・ルーン」とそれ以外に分けることができるでしょう。
神知者が用いたのは「コア・ルーン」(といくつかのルーン)を組み合わせて魔術的な存在を分析・表記しようというもので、たとえば嵐の神、神々の王であるオーランスは「嵐、変化、支配、嵐」()というルーンで、大地母神アーナールダは「大地、豊穣、調和、大地」()といるルーンで表される、といったものです。
一般の人々を見ると、それぞれの文化は固有のルーンシステムを使っています。神知者のルーンシステムと異なり、魔術的な存在は通常ルーンひとつで表されます。たとえば嵐の神殿では神々はそれぞれ固有のルーンを持っており、オーランスならばオーランスのルーン()、アーナールダならばアーナールダのルーン()でこれを表しています。人々は自分の信仰する神のルーンを持ち物や武器に彫り込んだり、描いたりします。
コア・ルーン |
神知者によって「ハイ・ルーン」とも呼ばれたルーン群で、ルーンの中でも強い力を持つものだとされています。コア・ルーンは「ワールド・ルーン」「エレメント・ルーン」「パワー・ルーン」「ムーヴメント・ルーン」「フォーム・ルーン」で、全部で30あります。
●ワールド・ルーン
グローランサの異界と物質界を表すルーンです。このルーンは、4つの異界を同時に研究した神知者以外にはほとんど知られていなかったようです。物質界を含め、5つのルーンが存在します。
物質界:人間たちの住む世界、あたりまえの世界を表す。
神界:神々の世界である神界、信仰魔術を表す。
精霊界:精霊の世界である精霊界、精霊魔術を表す。
魔術界:エネルギーの世界である魔術界、魔道を表す。
秘法:神秘主義、秘法を表す。
●パワー・ルーン
世界の形成時に働いた原初の力を体現したルーンです。2つのルーンで対になっています。これらのルーンを最初の神々である「天宮の神々」そのものであるとする考えが一般的です。
調和:統一、調和、治癒の力を表す。無秩序のルーンと対をなす。
無秩序:分裂、トラブル、不和を表す。混沌によく抗するとも言われる。調和のルーンと対をなす。移動:動くもの、変化の力を表す。安定のルーンと対をなす。
安定:不動、石、安定の力を表す。移動のルーンと対をなす。豊穣:生命、成長、繁殖の力を表す。死のルーンと対をなす。
死:別離、衝突、死の力を表す。豊穣のルーンと対をなす。真実:真実、知識の力を表す。幻影のルーンと対をなす。
幻影:幻、つくりごと、いつわり、謀略、隠された力を表す。真実のルーンと対をなす。法:宇宙の秩序、普遍、確実性、掟を表す。
混沌:エントロピーを表す。全ての始まりであり、終わりである。
●エレメント・ルーン
エレメントは物質界を形成した原初の物質でした。神知者は5つのエレメントを認識していましたが、ルーンシステムによって風や暗黒のルーンを除いて四大エレメントとしたり、1つ「月」()のルーンを加えて6つのエレメントとすることもあります。
暗黒:混沌の中から最初に生まれ出た第一のエレメント。暗黒、寒気を象徴する。
水:暗黒の中から生まれ出た第二のエレメント。水、液体を象徴する。
大地:水から生まれた第三のエレメント。大地、個体を象徴する。
火/天空:大地から生まれた第四のエレメント。火、熱、天空を象徴する。
風:天空と大地を引き裂いて生まれた第五のエレメント。空気、嵐、変化、暴力を象徴する。
●ムーヴメント・ルーン
これらはルーンどうしの関係、異界との間のエネルギーの移動などを表すルーンです。神知者たちの間以外ではあまり知られていないようです。
交換:エネルギーの対等な交換を表す。
奪取:エネルギーの不均等な交換を表す。
均整:エネルギーの均整を表す。
消滅/虚無:エネルギーの消失を表す。
創造:エネルギーの創造、再生を表す。
●フォーム・ルーン
これらは物質界にあるもの(特に生物)を表すルーンです。たとえば人型の生物はみな「人」のルーンを持っています。
鉱物:鉱物の姿形、石や岩石を表す。ドワーフと深い関係がある。
植物:植物の姿形、木や森を表す。エルフと深い関係がある。
獣:動物の姿形、動物の生活を表す。
人:人間の姿形、人の生活を表す。あらゆるヒューマノイドはこのルーンを所持している。
異界の存在:肉体を持たず霊体となった存在や状態を表す。
個々のルーン |
以上のコア・ルーンの他にも無数のルーンが存在します。ほとんどが神、精霊、聖人、哲学などをあらわす固有のルーンとなっています。一般的に広く使われているのはこのルーンで、「Hero Wars」では主にこちらのルーンシステムが用いられるようです。
以下に有名なルーンをあげてみることにします。
●嵐の神殿/大地の神殿
オーランス:嵐の神、神々の王。
アーナールダ:大地の女神、オーランスの妻神。
フマクト:死と戦争の神。
イサリーズ:交易と語り部、探索の神。
ランカー・マイ:知識の神、法官。
ヴィンガ:女冒険者。
ウロックス:嵐の雄牛、混沌の抹殺者。
オデイラ:狩人の神、星の熊。
マーラン・ゴア:アーナールダの姉、地震の女神、恐怖の大地。
タイ・コラ・テック:死者の女神。
アズリーリア:大地の富の女神。
バービスター・ゴア:大地の聖なる復讐者。
チャラーナ・アローイ:治癒の女神。
●天空神殿/月の神殿
イェルム:太陽神、宇宙の皇帝。
ロウドリル:大地の神、イェルムの弟神。
ロカーノウス:車輪と交易の神。
シャーガシュ:地獄の神。
セデーニャ:月の大神。
ルフェルザ:赤の女神、赤い月。
ナーサ:均衡の女神、復讐の女神。
タラルタラ:超越の女神。
エティリーズ:月の交易の女神。
七母神:女神を復活させた者たち
ヤーナファル・ターニルズ:雄羊なる戦士。七母神の一。
イリピー・オントール:褐色の男。七母神の一。
ディーゾーラ:つなぎとめるもの。七母神の一。
ジャーカリール:糸紡ぐ老魔女。七母神の一。
ダンファイヴ・ザーロン:探索者の橋渡し。七母神の一。
●古の種族
アルドリア:森の女神。エルフたちの女神。
大エルフ王:グリーンエルフたちの英雄。
カイガー・リートール:暗黒の母。トロウルたちの女神。
モスタル:世界機械。ドワーフのあがめる物。
マガスタ:海の王、深淵の支配者。魚人たちの神。
ブラスタロス:マガスタの花嫁。嵐の目。
●マルキオン教
見えざる神:マルキオン教の唯一神。
マルキオン:最初の預言者。
聖ガーラント:王たちの守護聖人。炎の剣の使い手。
聖テイロール:解放者。哄笑の戦士。
アーカット:最初の英雄、グバージと戦う者。
●混沌神群
始祖混沌:混沌の精髄。
ワクボス:悪魔。世界の破壊者。
カージャボール:悪魔。エントロピーの神。
ヴィーヴァモート:飢えしもの。ヴァンパイアの神。
●精霊
パマールト:ドラド人たちの大いなる精霊。
コルガツ:スンチェン人たちの祖。最初のドラゴンとも言われる。
ストーム・ブル:プラックス人のあがめる大いなる精霊。
[ひとつ前に戻る]
[What's New] / [いんふぉめーしょん] / [よくわかる?グローランサ]
/ [Art Gallery]
[灰色卿らいぶらり] / [既刊新刊] / [らんだむとーく]
/ [りんくす] / [BBS]
Webmaster: まりおん