スビーリー 
Subere
光に触れざる暗黒
スビーリーの伝承
“内なる深き闇”なるスビーリーは、ウズたちに信仰される精霊や神々より遙か前から存在していた。他の暗黒の神々がイェルムによってあるいは焼き払われ、あるいは追い立てられた時にも、彼女は不可侵にして不変であった。彼女の深奥の秘密が持ち出されたのは、ただ二たびのみであった。一たびははフマクトがその秘密の場所より「死」を盗み出したとき。もう一たびはウズたちがグバージと戦うために“黒喰らい”(Dark
Eater)を呼び出したときである。彼女は秘密を秘匿するものであり、ウズたちの敵はもちろん、暗黒の生物たちにとっても近づき難い「無名の深淵」である。この伝承はクローパの伝承やコラスティングの伝承とは全く別のものとなっている。
加入条件:キャラクターはスビーリーと接触し、取引をせねばならない。スビーリーは現世の宝物や捧げられた魂より、知識に興味を持つ。一般的な供儀のひとつは、祈祷師の記憶(またおそらく技能も)の大部分を女神に与えることである。その場合、それは永久に失われる。
世俗能力:〈鋭敏なダークセンス〉〈魂攻撃〉〈異界の住人を知る〉〈暗黒語読み書き〉〈スビーリー伝承知識〉
特殊な能力:〈魂攻撃〉は物質界にある一個人の対象に対して幽体離脱することなしに精霊戦闘に入ることを可能にする。幽体離脱しない場合、目標を呪縛したり、憑依したりすることはできない。犠牲者のAPを0以下にした後に、友好的な精霊に憑依するよう命じることはできる。
美徳:〈無情〉〈独占欲〉
伝承精霊:《暗黒の精霊》《恐怖精霊》《激情精霊》《レイス》
特殊精霊:“地獄の精霊”デイホーリ。ウズたちの伝説では、7の8倍の9倍の数の精霊の名が挙げられている。たとえば“地獄の狼”(パニックを引き起こす)、“引き受け手”、“待ち伏せる跳躍者”…など。
呪物:呪物は常に光に触れたことのないものから作られ、もし光をあびたなら呪物は一回限りのものとなってしまう。祈祷師が融合した生きた暗黒の精霊を、自身と呪物の守りとして使うのは珍しいことではない。まじない袋は異界から持ってこられた原初の暗黒から作られる。
魔精:魔精は常に通常の暗黒の精霊よりも偉大な力と能力を持つ「原初の暗黒の精霊」である。光があたれば、それらは即座に異界に逃げ戻ってしまい、祈祷師は絆を取り戻すために異界を旅せねばならなくなる。
奥義:《闇の奥義を知る》。この“メタ奥義”は、彼女がその暗黒の領域で護っている数多の小奥義を理解する能力である。ひとたびこの奥義を理解したならば、他の奥義を学ぶためにクエストに出ることができるようになる。しかしそのようにして得た奥義はその度に信者の魂の一部を奪い、ついにはウズ性(訳注:uzness.
「人間性」と同義)を失ってスビーリーそのひとと同様に無慈悲で恐ろしい存在と化してしまう。ゲーム的には、一つの奥義を学ぶたびに〈無情〉の美徳が+5され、これが1W3に達したキャラクターはもはや定命の者には理解できない存在となり、プレイから除外される。ヒーローポイントでこの美徳のレベルを下げることはできない(キャラクターがスビーリーのカルトを離れてさえも)。
信者:無慈悲なスビーリーを信仰する勇気があるのは、つわもの、恐れ知らず、狂人、力に飢えたものたちだけである。ウズたちはもっと穏やかな神々を好む。この恐るべき大精霊はあまりに冷たすぎ肌に合わないのである。
顕現:地獄のハッグはときに形無きものとして描かれる。彼女のイメージは常に顔が描かれず、その容貌はローブの頭巾に隠れている。彼女の像は石炭の使える場所では石炭で、そうでない所では鉛から彫り出され、三本の鉛の紐が像にからみついている。恐怖に満ちた暗黒、ダークセンスも届かぬ恐るべきモノが徘徊するところが、彼女の支配する領域である。理解できないもの、理解不可能な事を恐れるとき、それは彼女の恐怖の指に触れられているのを感じているのだ。
異界:スビーリーは、イェルムが触れず、見つけもしなかった地界の一部、「無明の深淵」を支配する。ウズ以外にその存在を知るものはほとんどおらず、その恐怖の暗黒へ赴く勇気があるのは彼女の信者のみである。
つながり:彼女の夫、デイホールは、彼女にデイホーリを召喚する秘密を教えている。
弱点:一般のウズはスビーリーの信者を恐れる。エンロは彼らがいるだけで盲目的なパニックに陥る。呪物と魔精と光に関わる制約の他にも、スビーリーは光に触れたいかなるものをも嫌う。光に触れた祈祷師は、一時的に力のいくつか、あるいは全てを失う。どの程度のものを失うか、またいつまで続くかは、どのていど光に触れたかにより、儀式的に浄化されるまで続くこともある。
闇の奥義
ここにあるのは一部である。…深き闇には多くの秘密がある。
《異界と成る》 キャラクターは異界を体現するものとなり、自分の精霊を生きた“門”として使い、通常の祈祷師的な準備なしに召喚を行うことができる。しかしこの場合、召喚円の護りを得ることはできない。
《向こうの世界》 キャラクターは“知られざる宇宙”を理解する。これは恐るべき知識である。キャラクターは「外世界の向こうの世界」へ旅したり、グローランサでは知られていない生物を召喚したりできるかもしれない。
《死の姉妹》 スビーリーは「死」の母であり、フマクトは彼女からこの力を盗み出したのであるが、それはその全ての意味を盗んだのではなかった。死に関係する神力、神技、奥義と戦う際に、この奥義の目標値をAPに加えたり、対抗を強化したりすることができる。
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