改訂版祈祷師ルール |
by Sandy Petersen
翻訳:しーちゃん
| 精霊を見つける |
精霊を見つけるために祈祷師は幽体離脱し、精霊界へと旅立つ。精霊界での旅はほとんどの場合1D6時間を要する。祈祷師は、どのようなタイプの精霊を探すのかを宣言し、〈精霊界のへ旅〉技能のロールを行う。彼の成功率からは精霊の探索難易度に応じた値が差し引かれる。またこの成功率を上昇させるために、探索を開始する際にMPを消費することができる。この目的で消費されるMP1ポイントにつき、祈祷師の〈精霊界への旅〉技能には1%が加えられる。
精霊の探索難易度を導き出すために、以下のガイドラインを使用すること(GMはキャンペーンに合わせて自由に探索難易度を変更することができることに注意)。
* 精霊のMPを決定する際に使用されるダイスの数(通常は1D6)は難易度3に相当する。
* 精霊のMPを決定する際のロールにボーナスがあれば、基本探索難易度にその値を加える。たとえば1D6+6のMPを持つ精霊の場合、基本探索難易度は3+6=9(1D6で3、+6で6)である。4D6のPOWを持つゴーストは12の基本探索難易度を持つ。
* ステップ1で得た基本探索難易度に精霊の希少度にもとづく値を掛け合わせ、最終的な探索難易度を決定する。
希少度 難易度乗数 “一般的” 1 “ややまれ” 2 “希少” 4 “大変希少” 8
例:祈祷師ムグンマは精霊界へと赴き、ヘリオンを探すことを決めた。ヘリオンは3D6+6のMPを有しているため、基本探索難易度は15である。ヘリオンは“希少”なのでこの値は4倍され、合計60となる。ムグンマの〈精霊界への旅〉技能の成功率はわずか69%である。1D100で09以下をロールするような可能性に時間を費やしたくないので、彼は(自身の魔精から)18MPを消費し,成功の可能性を27%へと引き上げた。1D6時間の儀式の終わりに彼は34をロールし、〈精霊界への旅〉ロールに失敗した。彼が探索を再び試みるためには、さらに1D6時間を費やさねばならない。この成功率は適切な場所を訪れることで高めることができる。このような場所は物質界の影響を強く受けていることがあり、例えば墓地ではグールを見つけることができたり、ごく最近大きな戦いがあった場所ではゴーストや暴力、憎悪、恐怖の精霊、そして精霊を探している祈祷師などが頻繁に見受けられる。またそこが守られるべき場所であったり、自分の同胞が襲われる事を望まぬ祈祷師が、そうした場所を清めたりしている事もある。寺院はまた、精霊の宝庫である。より危険な場所ではあるのだが。
成功度 結果 決定的成功 希少な、ないしめったに見られない精霊を見つける。もしくは精霊の集いを発見する。もしくは完全に友好的な精霊に遭遇し、祈祷師の望み通りに働いてくれる。 効果的成功 精霊の集いを発見する。 成功 望みの精霊が見つかる。 失敗 精霊を見つけることができない。再度の試みが必要。 ファンブル 誤った精霊を見つけてしまう。大きな間違い。ああ!
以下は一般的な精霊の探索難易度を前もって計算したものである。
精霊のタイプ 探索難易度 注記 エレメンタル POW1D6ごとに3 “一般的” ゴースト 12 “一般的” 知力精霊 6 “一般的” 魔術精霊 12 “一般的” 気の精霊 9 “一般的” 呪文精霊 1D6POWごとに3 “一般的” 一般に呪文の1ポイントにつきPOW1D6 呪文精霊 1D6POWごとに6 “ややまれ” 儀式呪文、《命令》、あまり一般的でない検知呪文 呪文精霊 1D6POWごとに12 “希少” あまり一般的でない儀式呪文、変型呪文(《鋭歯》《氷剣》など)、カルト特殊呪文。 呪文精霊 1D6POWごとに24 “大変希少” 重要度の高い変型呪文(遠隔の《治癒》、可変の《火剣》など)、ややまれなカルト精霊呪文。 病の精霊 24 “ややまれ” 治癒精霊 24 “ややまれ” 感情の精霊 24 “ややまれ” レイス 24 “ややまれ” チョンチョン 42 “希少” グール 30 “希少” ヘリオン 42 “希少” ニンフ 24+修正値 “希少” 修正値:オーロニアド?、ドライアド +16、ハッグ+20、リモニアド+20、ナイアド+18、オレアド+16. 神性呪文精霊 36+12×ポイント数 “希少” 一般神性呪文 神性呪文精霊 72+24×ポイント数 “大変希少” カルト特殊神性呪文(その場所に神が存在しなければ、見つけることはできない。) 悪なる男 240 “大変希少” 悪夢の精霊 1D6POWごとに24 “大変希少” 東方諸島の外では見つけることができない。 ホールリ 144 “大変希少” 氷河から遠い地域では見つけることができない(平均的個体は6D6のPOWを持つ) クラーシタイド 60 “大変希少” スペクター SIZごとに24 “大変希少” 魔道呪文精霊 72+1×ポイント数 “大変希少” 魔道を使用する地域以外の場所では見つけることができない。
たとえ精霊が典型的なものであっても、その生態に風変わりな特徴を備えているのであれば、探索難易度は1レベル上昇する。たとえば怒りの感情精霊は、STRやCON、INTではなく、レイスと同様POWを攻撃するので、“ややまれ”ではなく“希少”な存在である。石のニンフは“希少”ではなく“大変希少”となる。
探索する際の周辺状況は探索難易度に影響を与える。それによって精霊に接触する際の探索難易度が1レベル引き下げられたり、逆に1レベルないし2レベル上昇することもある。時には総合的に見て接触することがまったく不可能になる場合もあるであるかもしれない。
例:樹の精霊は通常“ややまれ”の探索難易度を持つ。だが名のある森の中では“一般的”となる。他方荒野では探索難易度は“希少”になるだろう。ヴァリンド氷河の上では、おそらく樹の精霊は“大変希少”な精霊となるだろう。陸地から数百マイル離れた海の真ん中では、樹の精霊を見付け出すことはまったく不可能である。別の例をあげれば、東方諸島ではトロウルの精霊を見つけることは不可能である。
ある精霊の中で弱い固体を探す場合は、その弱さの度合に関わらず、探索は一段階難しくなる。例:POW4D6の典型的なゴーストの探索難易度は12である。POW3D6のゴーストを見付けようとした場合、希少度は“ややまれ”に引き上げられ、最終的な探索難易度は18となる。精霊の中には、弱い固体を見つけることができない種類の精霊も存在する。クラシートの仔は、あらゆる固体が少なくとも2D6+12のMPを持つ。悪なる男のPOWは常に10D6である。
集いは精霊を産み出し、引き付け、もしくは閉じ込める場所である。。祈祷師は、自身がその場所から遠くはなれていない限り、常に既知の精霊の集いを再び訪れる事ができる。
親和的属性の系統 1D8
1 エレメント表で一度ロール 2 パワー表で一度ロール 3 フォーム表で一度ロール 4 エレメント表とパワー表で一度づつロール 5 エレメント表とフォーム表で一度づつロール 6 パワー表とフォーム表で一度づつロール 7 それぞれの表で一度づつロール 8 複合:二度ロールし両者を組みあわせる(これが単一の集いが二つのパワーやエレメンタルを得る唯一の方法である)。もし再び8をロールしたなら、更にロールを振りたす。
1D8 エレメント表
1 闇 2 水 3 大地 4 天空 5 嵐 6-7 その地で支配的なエレメント*1 8 1D6で振り直し、そのエレメントの下位ルーンから選択*2
1D10 パワー表
1 変化 2 安定 3 調和 4 無秩序 5 生命 6 死 7 真実 8 幻影 9-10 他のルーン(選択、ただし力なきルーンは除く)
1D6 フォーム表
1 獣 2 混沌 3 人 4 植物 5 精霊 6 2度ロールし結果を組みあわせる。 *1周辺地域ででもっとも顕著であると考えられるエレメントを選択。
*2たとえば2度目のロールで「天空」をロールしたならば、「光」か「熱」かを選択する。例:祈祷師バッドサンブは精霊界で精霊の集いに遭遇した。彼はその親和的属性を決めるために1D8をロールする。6をロールし、結果はパワー表が一度とフォーム表が一度である。彼はパワー表上で1D10をロールする。結果は9、その他のルーンである。GMはグローランサの神々中に何か面白いものはないかと探しまくった。そしてドラゴニュートのルーンを適用する事を決めた。彼はそれかフォーム表で4をロールした。「植物」のルーンである。「ドラゴニュート」+「植物」?おもしろい。GMはそれについていろいろ考えを巡らす。
| 祈祷師技能 |
〈浄化〉 Ceremony (魔術分野:05%)
1戦闘ラウンド〈浄化〉に費やすごとに、精霊呪文の投射成功率が10%上昇する(注:オリジナルのルールからの単純化)。儀式魔術は、成功率を10%上昇させるために一時間の〈浄化〉が必要である。〈精霊知識〉 Spirit Lore (知識分野:00%)
この技能は祈祷師が遭遇した精霊の属性、能力や、精霊が喜ぶもの、嫌うものが何かなどといった、精霊に関する知識を得る可能性をあらわす。〈精霊知識〉技能は経験によって上昇させることができない。祈祷師でない者でもこの技能を学ぶことができる。〈精霊の舞〉 Spirit Dance (魔術分野:0%)
この技能の使用に成功することで、祈祷師は敵対的な精霊を避けることができる。成功率からは敵対する精霊のMPが引かれる。技能の成功は、祈祷師が無事自分の肉体に帰り着いたことを意味する。効果的、あるいは決定的成功は、敵対する精霊を避け、望むなら精霊界にとどまって探索を続けることができるということを意味する。祈祷師でないものはこの技能を学ぶことができない。〈精霊界への旅〉 Spirit Travel (魔術分野 POW%)
この技能は、幽体離脱した祈祷師の精霊界での航法能力と特定の精霊を追跡する能力をあらわす。この技能は経験によって上昇させることができるが、祈祷師でないものはこの技能を学ぶことができない。
| 祈祷師の標準的な特典 |
魔精とはなにか?祈祷師の秘術的伝統に応じた数多の存在かもしれない。魔精は祈祷師自身の先祖の一人であったり、あるいはトーテムの精霊であるかもしれない。魔精とは祈祷師のもう一つの魂であり、彼の潜在意識から現れた何らかの存在である。非人間種族の間では、生命以前の怪物、未だ生命の海をただよう精霊、あるいはアルドリアの不可知なる叡智の断片であったりするかもしれない。その源が何であれ、魔精のメンテナンスと発現は祈祷師の内にある何か(特殊な器官、新たなる骨、秘密の名前)に起因している。その源にかかわらず、魔精はみな多くの共通の性格を有しているが、同時にあらゆる魔精は異なる存在である。
魔精は祈祷師にPOW、およびMPを与える。そのMPはいつでも使用することができ、そのPOWは祈祷師の望むままに捧げることができる。神性介入の場合、必要なPOWの一部、もしくはすべてを魔精のPOWから支払うことができる(ただし神性介入がなされたかどうかの判定には祈祷師自身のPOWの値のみを用いる)。魔精のPOWがそれだけで上昇することはない。ただ祈祷師が魔精に対してPOWを捧げることによってのみ上昇する。
魔精のMPは祈祷師のMPと平行して通常の割合で回復する。魔精のPOWが24であれば、祈祷師のPOWにかかわらず、それは1時間当たり1MPの割合で回復する。
魔精は祈祷師のINTを共有しており、ちょうど祈祷師そうするように行動し、反応することができる。しかしこの魔精の持つ“INTと同等のもの”は祈祷師の別の側面に過ぎず、従って呪文を記憶することができない。現代的な見方にもはや取り返しがつかぬほど汚染されているプレイヤーには、今日あまりにも有名な“右脳と左脳”や“覚醒意識と潜在意識”の例が魔精を理解する助けとなるかもしれない。だが魔精は右脳でも潜在意識でもなく平行して存在するもの---祈祷師のもう一つの側面である。祈祷師が幽体離脱している間、魔精が何を見ているか、何をしているかは、祈祷師が彼自身の肉体に戻るまでわからない。一方魔精は祈祷師が経験した事、行ったことすべてを感知する事ができ、他の者にこの知識を伝えることができる。祈祷師が幽体離脱していなければ、魔精は精霊界に存在し、魔精と祈祷師は互いに相手のしていることすべてを知ることができる。
祈祷師は自動的に呪文と同様の恒久的な《第二の目》持っている。すなわち祈祷師は他人のPOWを見ることができ、それが自分と大体同じか、5ポイント以上低いか、もしくは5ポイント以上高いかを言い当てることができる。祈祷師が祈祷師を見るときにはその魂と魔精の両方を見ることになる。祈祷師は闇の中でもPOWを見ることができる。
例:祈祷師テムチンは17のPOWを有している。彼には標的のPOWが12以下か、13-21か、22以上かを言い当てることができる。しかし彼が〈研ぎ澄まされた第二の目〉の能力を獲得しない限り、それよりも細かく判別することはできない。
祈祷師は1時間を費やし〈召喚〉ロールに成功することで、自らの精神を肉体から解き放ち、精霊界へと進入することができる。彼の魔精はその場にとどまり、祈祷師の肉体を守る。祈祷師は彼自身が望むだけ精霊界に留まることができるが、もちろん精霊界の住人から危険にさらされる。また彼の身体が餓死する可能性もある。
《視覚化》の呪文を投射することによって、祈祷師の精霊は物質界に顕現し、他の者に精霊戦闘を仕掛けることができる。祈祷師の精霊は、そのPOWに等しい視覚的なSIZを有している。祈祷師が肉体を離れている間、魔精は祈祷師の知っているあらゆる呪文を投射することができる。この投射はDEX SR1に自動的に成功する。通常魔精は高いPOWを有しているので、魔精の投射する呪文は恐れられている。魔精は自身が捕らえている精霊か、祈祷師の肉体に呪縛されている精霊を解き放つことができる。
祈祷師のいない間、魔精は《霊話》やそれに類する呪文で他者と会話することができる。
祈祷師が幽体離脱している間は、祈祷師、魔精のどちらもMPを回復させることができない。
祈祷師は精霊戦闘の間でさえ、不足した自分のMPを補うために、思いのままに魔精のMPを引き出すことができる。攻撃を仕掛けてきた精霊が精霊界から単独で襲ってきている場合には、祈祷師は魔精を使ってその精霊を迎撃することができ、その場合祈祷師の代わりに魔精がその精霊と戦う。しかし、祈祷師が幽体離脱しているならば、魔精は攻撃してきた精霊を迎撃することはできない(しかしその後魔精が戦うことはできる)。
もし幽体離脱している祈祷師が精霊界で精霊戦闘に破れれば、彼の精霊は、敗北した精霊を引きつれたまま祈祷師の肉体へと自動的に逃げ戻る。祈祷師が望むときにはいつでも、彼み憑依する精霊を再び攻撃し、それに打ち勝って追い払うことを試みることができる。祈祷師に憑依している精霊が精霊戦闘で敗れれば、その精霊は即座に精霊界へと追い払われる。
| 祈祷師の責務 |
祈祷師は、共同体内での様々な仕事をこなすことを期待されており、もちろんそのために祈祷師は養われ、保護され、そしてたたえられているのである。
憑依、ないし潜伏憑依された者は、それを清めるために祈祷師の元へと連れてこられる。祈祷師は様々な方法で悪霊を追い払うことができる。もし支配憑依されているならば、祈祷師は彼が捕らえている支配憑依が可能な精霊か自分自身が幽体離脱して、《視覚化》の呪文を投射し、みずから悪しき精霊と精霊戦闘を行って邪悪な精霊を追い払うことができる。もし標的が潜伏憑依されているのであれば、その仕事は更に難しいものとなる。通常祈祷師は、彼を治すために、特別な癒しの精霊を標的に送り込む必要に迫られるであろう。
祈祷師は呪文精霊に接触することができ、他人に呪文を教授するためにしばしば雇われる。
祈祷師は、彼を慕う者たちに霊的繁栄をもたらすために必要とされる。神々の中には、彼らの崇拝者のに限定的な祈祷師的信仰形態を許していたり、基本的に祈祷師的信仰形態を持つ神も存在する。
| 祈祷師能力と禁忌 |
能力の大半とすべての禁忌は常に効果を発揮する。もし祈祷師が新たな能力、あるいはタブーを獲得したいと望む場合、上位存在に接触せねばならない。
祈祷師は最初の能力を無償で手に入れることができる。能力値のうち1ポイントを捧げることで、祈祷師は祈祷師能力をもう1レベルの受けることができる。3レベル目は2ポイントの能力値(合計3ポイント)が必要である。4レベル目は3ポイント必要である(以下同様)。INT1ポイントは、他の能力値のの3ポイント分に相当する。
例:祈祷師ボッタシンは角持つ男の保護の下みずからの魔精を形成した。彼はこの時、無償で〈憑依〉1レベル目を獲得した。その後、彼はこの能力を2レベルに伸ばすために1ポイントのPOWを捧げた。さらにその後、彼は部族の祖先に接触し、SIZ2ポイントを捧げて〈精神の拡張〉を1レベルで獲得し、さらにDEXを3ポイント捧げて〈精神の拡張〉を2レベルとした。最後に彼はPOWを1ポイントとINTを1ポイント(これは他の能力値3ポイント分の価値がある)を捧げ、〈憑依〉を3レベルとした。
祈祷師が禁忌を採ると、その能力コストが「リセット」される。すなわち、彼が取るこれによって、祈祷師が次の能力レベルを得る場合には、単に、1ポイント、その次は2ポイントが必要になる。
例:ボッタシンが最後に祈祷師能力を得た際の能力値レベルでは4ポイントの能力値が必要であった。彼は今度はオークフェドに接触し、「決して火を消さない」という禁忌をを取った。彼はこの時〈精神の拡張〉を2レベルに伸ばしたが、それに能力値コストはかからない。
〈隠れたる魔精〉“希少”
〈病を癒す〉
〈見えざる魂〉
〈魔術の攻撃〉
〈魔術の防御〉
〈精神の拡張〉
〈憑依〉
〈内なる力〉
〈研ぎ澄まされたる第二の目〉
〈自己蘇生〉
〈精霊を示す〉
〈魂の拡張〉
〈呪文の幕火〉
〈同胞たる精霊〉
〈精霊の守り〉
〈精霊の支配〉
〈精霊の捕縛〉
〈隠れたる魔精〉
この希少な能力は、黒い牙といった秘密主義的なわずかなセクトでのみ知られている。〈隠れたる魔精〉1レベルにつき、選択した魔術的視覚、呪文1種類から魔精の存在を隠す。通常《第二の目》が1レベル目で選択され、《霊視》と《魔法眼》が2レベル目と3レベル目で選択される。〈病を癒す〉
病に冒されている者に手をかざし、祈祷師は1レベルにつき1MPを消費する。MP1ポイントにつき1D6をロールし、その合計と感染している精霊のPOWとで抵抗ロールを行う。もし祈祷師が勝てば、精霊は、通常石やクズ、あるいは小さい血まみれの器官のという形で排出される。祈祷師は灰色の世界へと精霊を追放することも、呪縛呪付や魔精に捕らえることもできる。
もし病人が病の精霊に冒されているのでなければ、1MPにつき1D6が病人の次の抵抗ロールに加えられる。〈見えざる魂〉
精霊戦闘状態にない限り、祈祷師は敵意ある精霊から隠れることができるようになる。その場合祈祷師は1レベルにつき最大1MPまで費やすことができる。1MPごとに敵意ある精霊の持つMP10ポイントから祈祷師の存在を隠すことができる。1度の1ポイントのMP消費で、MP10以下のあらゆる精霊から祈祷師自身の存在を守る。《第二の目》、《敵の検知》といった感知系の呪文は同じレベルの〈見えざる魂〉をうち消す。例:〈見えざる魂3〉を持つ祈祷師は、邪悪なレイスから身を隠すために3MPを消費する。これによって祈祷師は最大30MPの存在から守られることになる。従って17MPしか持たないレイスには祈祷師を見ることができない。レイスが疑いを持ち、《生命発見》を〈強度2〉で投射した。今や祈祷師の〈見えざる魂〉は、最大10MPからしか身を隠す事ができない。レイスのMPは17あるので、今やその目には祈祷師の姿がはっきりと写っており、攻撃をかける。〈魔術の攻撃〉
呪文を投射する際、敵のMPをうち破る目的で、1レベルにつき祈祷師のMPに1を加える。〈魔術の防御〉
攻撃呪文に抵抗する際、1レベルにつき祈祷師のMPに1を加える。〈精神の拡張〉
呪文の記憶にのみ使用できる仮のINTを1レベルにつき3D6ポイント魔精に与える。〈憑依〉 Possession
あらゆる祈祷師は幽体離脱して他の者に精霊戦闘を仕掛けることが可能だが、この能力によって、祈祷師は憑依されている犠牲者の肉体を支配し、意のままに操ることができる。もし祈祷師が憑依している間に犠牲者が殺されたならば、祈祷師の精霊はただちにみずからの肉体へと戻り、トータルHPに1D6のダメージを受ける。
1レベルで、祈祷師と同じ種族の者に憑依する事ができるようになる。2レベルになると祈祷師の種族と同じ身体部位を持つすべての種族に憑依することができるようになる。その1レベル毎に、祈祷師は使用することのできる身体部表を1種類づつ新たに選ぶ。〈内なる力〉
1戦闘ラウンド集中するごとに、祈祷師は内なる力を集めることができる。集中した戦闘ラウンドの終りに、祈祷師は1HPと1D6ポイントのFPを失い、以下の特典の一つを得る。*失ったFPのロールの結果に等しいMP(たとえば1D6)。
*続く10戦闘ラウンドの間、精霊呪文の呪文投射の成功率に+10%。
*祈祷師の記憶していない1ポイントの非カルト精霊呪文を投射する能力。次に呪文を投射する際には、必ずこの呪文を投射せねばならない。2レベル以上の〈内なる力〉有している場合、祈祷師は同時により多くのHPやMPを消費することができる。それ故、〈内なる力〉を3レベルで有する祈祷師は、3ポイントのHPと3D6ポイントのFPを同時に失うという選択が可能であり、その場合、呪文投射の成功率に+30%したり、あらゆる3ポイントの精霊呪文を、一度限りではあるが使用することができる。
〈研ぎ澄まされた第二の目〉
これは、祈祷師になった際に獲得する《第二の目》の能力に追加の能力を与える。1レベルごとに祈祷師は以下の表から1つの能力を選ぶことができる。1) 祈祷師のPOWを中心に5ポイント単位でPOWを識別する事ができる。(たとえば、16のPOWを有する祈祷師は、1-5、6-10、11-15、16、17-21、22-26、という範囲で標的のPOWを識別する事ができる。
2) (すでに(1)を獲得している場合のみ)標的の正確なPOWを識別することができる。
3) 祈祷師のPOWを中心に10ポイント単位でMPを識別する事ができる。
4) 祈祷師のPOWを中心に5ポイント単位でMPを識別する事ができる。
5) ある者が精霊呪文を知っているかどうかがわかる。
6) ある者にかけられている精霊呪文がすべて正確にわかる。
7) (すでに(5)を獲得している場合のみ)ある者が魔道を知っているかどうかがわかる。
8) (すでに(7)を獲得している場合のみ)ある者が〈強度〉以外のいかなる魔道技能を持っているかどうかがわかる。
9) (すでに(5)を獲得している場合のみ)ある者が神性呪文を知っているかどうかがわかる。
10) (すでに(9)を獲得している場合のみ)ある者にかけられている神性呪文をどの神が提供しているかがわかる。〈自己蘇生〉
祈祷師は自分自身を癒し、死から復活することができる。これを行うためには、祈祷師は少なくとも自身のHPをプラスの値になるまで回復せねばならない。--しかし、この方法で彼自身を癒すためには、MPではなくPOWが必要になる。これはに祈祷師の持つ〈自己蘇生〉のレベルによって決まる時間と同じだけの時間がかかる。レベル リミット
1 1季(8週間)
2 1週間
3 1日
4 1時間
5 1分
6 1戦闘ラウンド
7 祈祷師のDEX SR
8 1SR〈精霊を示す〉
この能力は幽体離脱している精霊を晒し、他の者にも見えるようにする。その場合祈祷師は1レベルにつき最大1MPまで費やすことができる。1MPの消費で魔精のPOWm以内に存在する精霊が半分は影で見えないような形でおぼろげながら見えるようになる。1MP余分に消費する毎に、魔精のPOWm見える範囲の半径を広げるか、以下の表に従って精霊の見易さを上昇させることができる。MP 可視性
1 見ている者は〈視力〉ロールに成功する事によって、特定の精霊の細かな部分の一部が見える。
2 すべての精霊は容易に、はっきりと見えるようになる。
3 《第二の目》を使用している時のように、幽体離脱している状態の精霊のPOWが見えるようになる。
4 幽体離脱した精霊の正確なPOWが見えるようになる。〈魂の拡張〉
〈魂の拡張〉1レベルにつき祈祷師のPOWの種族上限に1が加えられる。これによって祈祷師が経験チェックでPOWを上昇させる可能性も上昇する。〈呪文の幕火〉
祈祷師は1レベルにつき呪文を一つ余分に同時に投射できるようになる。必要な呪文に必要なMPの総量が必要になる。SRは祈祷師のDEX SRと使用されるMPの合計に等しく、すべての呪文は同時に投射される。一度のロールですべての呪文の投射に成功するか、すべての呪文の投射に失敗するかを判定する。複数の攻撃呪文が単一の目標を標的としている場合、祈祷師は一度のMP対MPの抵抗ロールですべての呪文が効果を発揮するかどうかを判定する。複数の対象を呪文の標的とする場合には、祈祷師はそれらすべてを視界に捉えていなくてはならない。
祈祷師のロールが決定的成功、あるいは失敗であった場合、呪文の数に関わらず、1MPのみ消費する。
祈祷師が精霊呪文を操作する能力(例えば月の魔術)を持っているならば、同時にそれを行うことができる。〈呪文の延長〉
祈祷師は、精霊魔術呪文の持続時間を延長することができる。この能力1レベルにつき、祈祷師は1つの呪文を維持することができる。祈祷師は〈呪文の延長〉の対象となる呪文ごとにMP源を捧げねばならない。これは呪縛された精霊のMPでも、祈祷師自身のMPでもかまわない。このMP源は少なくとも呪文の投射に使用されたMPに等しいPOWを有しておらねばならず、呪文が維持されている間は一日あたりのMPの回復がその量だけ減少する。祈祷師はみずからの意志で、いつでも呪文を中断することができる。それに加えて祈祷師が呪文にMPを供給している精霊のコントロールを失った場合には、呪文は即座に中断する。〈同胞たる精霊〉
この能力は特定のルーンに関連する精霊、ないし特定のタイプの精霊を引きつける能力をあらわしている。最も直接の利益は特定のルーンに関連する精霊がより友好的傾向をしめすことである。逆に相対するルーンに関連する精霊はより敵対的になるやもしれない。〈同胞たる精霊〉は通常カルトに属する祈祷師に必要とされる。
〈同胞たる精霊〉の能力は特定のタイプの精霊を探す際に必要な探索難易度の倍数が、1引き下げられる。すなわち(一般)の精霊は即座に見つかる。(ときどき)の精霊の変数は1、(まれ)な精霊の変数は3、等となる。
それに加えて、影響を受ける精霊に対する《命令》、《支配》呪文の投射に際して、+10%のボーナスを受ける。同時に敵が祈祷師から精霊の支配を奪おうとする場合には、1レベルにつき10%難しくなる。〈同胞たる精霊〉が単一のルーンよりも制限されている場合、たとえば特定のタイプの精霊に限られている場合、祈祷師は+20%のボーナスを受ける。たとえば〈同胞たる精霊(病の精霊)〉を持つ病の主は病の精霊を支配する際には1レベルにつき+20%のボーナスを得る。〈精霊の守り〉
この能力は祈祷師が極めて弱体化した時にさえ、若干の防御力を与える。基本的に、祈祷師の実際のMPに関わらず、少なくとも〈精霊の守り〉のレベルの3倍の水準で精霊戦闘の攻撃と防御を行うことができる。たとえば〈精霊の守り〉3レベルを持つ祈祷師は、常に少なくとも9MPを持つものとして精霊戦闘を行うことができる。〈精霊の守り〉5レベルを持つ祈祷師は、常に少なくとも15MPを持つものとして精霊戦闘を行うことができる。
祈祷師のMPが0になれば憑依されることに変わりはない。〈精霊の支配〉
1レベル毎に、祈祷師が精霊戦闘で精霊に打ち勝った際に、精霊の失うMPが+1される。〈精霊の捕縛〉
祈祷師が自身の魔精の内に精霊を捕らえることを可能にする。祈祷師は同時にレベル数までの精霊を捕らえておくことができる。魔精の現在のMPを超えるMPを有する精霊を捕らえておくことはできない。祈祷師はあたかもそれが呪縛呪付であるかのようにその能力を使うことができる。
| 新精霊呪文 |
《払霊》
可変、攻撃、遠隔、瞬間
単一の精霊体生物に対して投射する。抵抗ロールで精霊のMPを打ち破ることができれば、精霊は退散するか、《払霊》の呪文1ポイントにつき1D6ポイントのMPを失う。たとえ抵抗ロールで精霊を打ち破ることができなくても、《払霊》呪文自体が防御呪文によって阻止されない限り、精霊は呪文1ポイントにつき1MPを失う。
《精霊引率》
2ポイント、攻撃、遠隔、瞬間
術者が抵抗ロールで精霊のMPを打ち破った場合、その精霊はその場にいる他の者に精霊戦闘を行う前に、まず術者に対して精霊戦闘を行わねばならない。
この呪文は呪縛された精霊、生物に「憑依した」精霊、敵対していない精霊、精霊戦闘を行うことのできない精霊にはいかなる効果も発揮しない。また精霊が憑依している敵の中の最大MPよりも、少なくと10ポイント以上高いMPを有しているのでない限り、すでに精霊戦闘を行っている精霊に対しても効果を発揮しない。
呪文の持続時間が終了するか呪文が解除されない限り、精霊は術者に対して憑依を試み続けねばならない。術者のMPより10ポイントMP以上高いのでなければ、もちろん精霊戦闘を続ける、ということになる。
《鎮痛》
可変、接触、呪文1ポイントにつき1時間持続
この呪文は頭痛、生理痛、歯の痛み、筋肉痛、小さな切り傷、打ち身などのそれほどひどくない痛みを和らげる。《鎮痛》呪文は苦痛の精霊の効果を呪文1ポイントにつき1%中和する。この呪文は無力化、意識不明を取り除いたり、病気を癒したりすることはできない。
入手可能地域:ほぼどこでも入手可。治療、大地、天空のカルトで見ることができる。
| カルトと祈祷師 |
祈祷師に対して好意的な一部のカルトを除けば、ほとんどのカルトでは祈祷師が入信者よりも上位の地位に就くことは許されない。祈祷師が司祭となることを認めているカルトでは、一般にすべての司祭が祈祷師である。
祈祷師カルトでは一般に祈祷師が特定の禁忌を定めることが要求される。もちろんこれらの禁忌も祈祷師の能力レベルの獲得に対して計算することができる。
例:祈祷師タンクは祖霊崇拝の崇拝者となった。大いなる儀式に際して、彼の先祖はこの宗教の2つの禁忌(以下を参照)をタンクに受け入れさせた。彼は、もし望むならば、能力を消費することなしに適切と思われる能力を2レベル分獲得することができる。
祖霊崇拝(ダーカ・ファール)
* 祖霊の声に耳を傾け、その名誉を汚してはならない。
* 許可なく縁者の精霊を呪縛したり、縁者に憑依してはならない。
バゴッグ
* 祈祷師の地位を望む候補者との命をかけた戦いを断ってはならない。
バスモリ
* 決して降伏してはならない。
* 必要なく部族の者、ライオンを苦しめてはならない。
黒い牙
* カルトの秘密とその構成員を他人に漏らしてはならない。
コーラート
* 常に他の祈祷師に対して魔術的決闘を挑まねばならない。
* 風の自由に吹く場所(町の外など)でしか生活してはならない。
カイガー・リートール
* 暗黒の精霊以外扱ってはならない。
プラックス人
* 武器を手に戦ってはならない。魔術だけで戦わねばならない。
* 調理された肉を口にしてはならない。
赤い仮面
* 同時に相対する呪文(どのような意味でも可)を学ばない限り、精霊呪文を学んではならない。
*同時に相対する〈同胞たる精霊〉をとらない限り、月のルーンと混沌のルーン以外の〈同胞たる精霊〉を獲得してはならない。
ユーレーリア
* 死のルーンの〈同胞たる精霊〉を獲得してはならない。最初に獲得する祈祷師の能力は、生命のルーンとの〈同胞たる精霊〉でなくてはならない。
注:以下のルールは精霊カルトのの構成員の資格をより容易に、より広くするためのルールであり、誰が、なぜ、何のために、POWを支払うのかを明確にするためのルールでもある。このルールはあらゆる意味において、“公式”なものではない。
精霊カルト崇拝を組織する前に、祈祷師は《(精霊)召喚》の呪文を有している必要がある。崇拝を許すような友好的な精霊であれば、遭遇した祈祷師に喜んでこの呪文を教授するだろう。精霊界をさまよっていれば精霊と偶然に遭遇することができるかもしれない。また精霊がよく訪れることが知られている場所(精霊の家、縄張り、好む場所など)にしばしば足を運べば意図的に接触することが可能である。精霊の注意をひきつける儀式(適切な場所で適切な衣装をまとい、適切な儀式の道具を用いて呼びかけと供犠を行う)を行うことで精霊を召喚することも可能である。
“住処”にいる精霊を見つける
特定の精霊の「住処」である場所は、キャンペーン上の必要に従って容易に割当てることができる。多くの精霊(これには明らかに“場所の”精霊も含まれている)はあまり動き回らず、これは“地域性の強い”精霊がどのように生き残るかをあらわしている-“野ウサギの林”や“旅行石”に住まうことになってしまった精霊は、良きにつけ悪しきにつけ、その旅路の周囲に生活している人々によって容易に見つけてもらうことができる。ある地域の住人は(そしてその大半は)程よい距離離れた、特定の精霊を召喚できる、特定の場所をおそらく知っているものである。このような既知の聖地(“住処”、“巣”、“縄張り”etc.)で召喚される精霊は、召喚のための儀式が完全に、常に行われさえすれば、比較的気軽に現れるのである(これは祈祷師の分別に関する原理、「不幸よりもより良い安全を選ぶ」にもかなっている)。精霊が現れれば祈祷師は《(精霊)召喚》の呪文を学ぶことができる。たとえ精霊が現れなくとも、祈祷師は何も失わない。
召喚の儀式
祈祷師が特定の精霊を、精霊が以前にほとんどつながりを持たないような場所、まったくつながりを持たない場所へと召喚する場合、それは“儀式魔術”という単語の意味にふさわしいものになる。
祈祷師は、精霊を引きつけるであろう魅力的な捧げ物(供犠、装飾物、アイテムなど)を持って自分がその精霊にもっとも適切であると考える場所に赴き、精霊の召喚を試みれば良いのである。それ故プラックスの祈祷師は、太陽鷹を呼び出すために鷹の羽で作られた衣をまとい、輝く目とくちばしついた仮面をかぶり、精霊の注意を引くために生きた野ウサギかそれに類する供犠を捧げて、乾きの高地(鷹の国)で正午に儀式を行うのである(それでも太陽鷹が現れる保障はない)。
GMはプレイやーの準備の適切さ、さらにキャンペーン上の必要性から〈召喚〉の成功率に修正を加えるべきである。〈召喚〉技能の成功率は“理想的な”条件下でのみ適用される。適切な場所と日時を選ぶための十分な調査がなされ、注意深く、そして高価な道具類(衣装、儀式の道具 etc.)と魅力的な贈り物、供犠、捧げ物などが準備されている必要がある。
〈召喚〉ロールを行う際には〈浄化〉技能の修正が加えられる。失敗した場合祈祷師は1ポイントのPOWを消費するが、《(精霊)召喚》の呪文を学んでいない(祈祷師自身は呪文を得たと勘違いし、POWを捧げてしまったのである)。成功の場合適切な《(精霊)召喚》の呪文を学ぶことができる。その場合祈祷師は儀式を行うたびにPOWを1ポイント消費する。そして精霊がやってくるのである。
召喚された精霊は、遅いか早いかは別としていずれ崇拝されるであろう事を想定している。精霊がわざわざ姿を現した(そして、もしくはその“家”を歓迎されざる不心得者によって荒らされた)挙げ句に、何も提供されないのであれば、困惑し不機嫌になって、あるいは打ち解けなくなるかもしれない。
NB :特定の精霊に対して大きな“功績”を持つ祈祷師は、他の目的のために精霊を呼び出すことが可能であるかもしれない。これは個々のGMの開発に委ねられている。
カルトのメンバーとなる
精霊カルトの集まりのメンバーとなるためには1ポイントのPOWが必要である。このPOWは召喚された精霊の前で捧げ、それによって(カルトへの入信と同じような方法で)精霊との精神的リンクが創造される。このつながりは通常恒久的なものなので、キャラクター・シートの精霊カルトとカルトへの入信の一覧表に記録しておくべきだろう。野蛮で愚かな若かりし頃に太陽鷹を一時崇拝していたプラックスの勇者は、もし精霊を見つけることさえできれば、老いてからも太陽鷹を同じように崇拝することができる。精霊カルトから“破門される”ことは極めて困難である(破門に値するような行為をとめる者が存在しないためである)。もしあなたがその精霊を捕らえたならば、以前の同じ宗派の信者によって八つ裂きにされるの関の山である。
礼拝の儀式
礼拝の儀式において、信者は1ポイントを残して自身のMPをすべて精霊に捧げる。1D100をロールし、その値が信者の数と同じかそれ以下であれば、礼拝は成功である。抜け目がないGMであれば、召喚された精霊の顕現が“どれほど”強いかの指針としてロールされた値を利用するかもしれない。
成功 精霊のPOWは、1D100のロールの値に等しい。
効果的成功 精霊のPOWは信者の数に等しい。
決定的成功 POWは95。
失敗 あなたはどのような精霊について話していた?その精霊は周囲に存在しない。
ファンブル ああ、邪悪なGMが笑みを浮かべて狡猾なプロットを練っている・・・。門外漢!
成功した礼拝儀式に参加しながら信者とならなかった場合(その場にいあわせながらPOWを捧げなかった場合)、祈祷師と精霊はその者の存在を感知し、不快感をぶつけてくるかもしれない。その者が儀式に“紛れこんで”いたり、岩影などに隠れていた場合、POW×3のロールが適切である(この場合彼らはその者の内に内在するPOWを感知するので、高いPOWは不利に働くのである)。一般に比較的単純な、もしくはより悪意ある精霊の場合、そのような不心得者は供犠に捧げるべきだと早々に決めてしまい、四の五の言う前に食べてしまうのである!
《礼拝》呪文に関する注
精霊カルト崇拝は《礼拝》の神性呪文を必要としない。祈祷師の精霊を召喚する能力がこれに相当する。対象となる精霊の《召喚》呪文のためにPOWを捧げた祈祷師は、精霊カルト崇拝に参加する際の1ポイントのPOWを捧げる必要がない。彼らは精霊に直接MPを送ることができるほど、十分にその生態を理解しており、すでにその精霊へのある種のリンクを有しているのである。祈祷師は彼ら自信が導いているわけではない精霊カルト崇拝に関しても、それに参加し完全な利益を引き出すことができる。
成功裏に終了した礼拝儀式に参加したすべての精霊カルトの崇拝者は、精霊の持つ神性呪文に対して1ポイント以上のPOWを捧げることができる。それによって“標準的な”崇拝者は、神性呪文を一回限りの呪文として獲得する。その精霊の《召喚》呪文を知っている祈祷師は、その精霊カルトの神性呪文を再使用可の呪文として獲得することができるそして成功裏に終了したその精霊への礼拝儀式(儀式を導いても、単に参加するだけでもよい)のたびに、そのとき使用した《(精霊)召喚》呪文以外の精霊から獲得した神性呪文を回復する。
精霊の中には、信者に特定の行動や振る舞い、あるいは禁忌を要求するものがいる。ほとんどはそうした細かい事を注意する余裕がないか、その“カルトとしての制限事項”は極めて些細なことである(たとえば蛙を殺す際には〈屠殺〉せねばならない etc.)。ただし、中には恐ろしいものもある。想像的であれ! 精霊の禁忌を犯した者は、その後に行われる成功裏に終了した礼拝儀式に参加していないものとして扱われる(この者の参加は何の意味も持たない、彼は祈祷師の行う礼拝儀式のロールには計算されず、また神性呪文を新しく獲得する事も、回復する事もできない)。禁忌を犯した祈祷師は《(精霊)召喚》の呪文を回復することができない。従って一季の間礼拝儀式を遅らせることとなり、精霊を苛立たせる。あるいは集まった者たちに事情を説明する必要が生じるかもしれない(精霊カルトは復讐の精霊を持たないが、主たる精霊が通常そのすべてを管理することができる。禁忌を犯した者が礼拝に参加する程愚かなのであれば、精霊は召喚に応じて出現する)。原注:過度に厄介な要求を信者に求めることは精霊カルトにとってもあまり起こり得ない。なぜならそうした精霊カルトは一体どうやって物質界で生き残っていくのか? むしろ風変わりな要求の方がはるかにおもしろい!
定期的礼拝
成功裏に終了した精霊カルト礼拝は、通常一季の間効果が持続する。これは魔術的効果であり、精霊を喜ばせ、信徒の神性呪文を一般的基準に従って満たす。精霊が大目にみる場合もある--彼(それ)らの時間の感覚が我々のものとは異なっている--さらにしばらくの間“無視された”ならばほとんどの精霊は死をもたらす程の悪意を支えられなくなる。大半の精霊は自分を呼び寄せようとする召喚儀式にも感謝し、その何とか敬虔と呼べる程度の信者を追い払うことには何らメリットを持たないのである。そのためもし祈祷師が真夏にだけ太陽鷹を礼拝するならば、もしくは部族が日の天蓋寺院の近くに留まっている真夏にだけ礼拝を行うのであれば、上記のような理由から祈祷師が避けられる事はない。
どのような精霊カルトの場合でも、信徒の大半は自分の一回限りの神性呪文をための年に一度の礼拝のみを望んでいる。こうした理由からより頻繁に行われる礼拝は、通常横柄で搾取的、脅迫観念にとらわれた祈祷師によるものであることを表している。こうした性格が祈祷師の間で一般的な個性であることは驚くには値しない!
複数のカルトに参加してもよいのか?
精霊カルトで崇拝される精霊は、偉大な神と比較すればつまらぬ存在である。(たとえばあなたが偉大なるマクソコガネの精霊の崇拝者であることを星の精霊が知ったときのように、精霊が強く拒まぬ限りは)祈祷師や崇拝者は複数の精霊を崇拝することができ、彼らは通常入手可能なあらゆる信仰に感謝を捧げるのである。ボードゲーム“Nomad Gods”では、プラックスの部族の祈祷師は、いくつかの例外(“三羽の好敵手”や純然たる混沌など)を除けば、現実の同盟関係や伝統的な部族の友好関係に関わらず、出会った精霊がなんであれ“崇拝(使役)”する。(NB:“三羽の好敵手”相互の敵意は、プラックス中に知れ渡っている。この喧嘩好きな鳥たちのうち2羽以上と友好関係を維持している祈祷師に同情を禁じえない。)
実際の所、祈祷師は自分が創始した精霊カルトに対して、司祭がみずからのカルトに持つような緊密な精神的結び付きを有しておらず、祈祷師にとっては以前友好関係にあった精霊を召喚し、罠にかけ、隷属させたり裏切ったりすることもまったく可能ではある。
もし部族が危険なほどに飢えている時、祈祷師が蛙婦人を召喚する術を知っており、祈祷師に従う者たちがみな蛙を〈屠殺〉する方法を知っているならば・・・。フランス料理がプラックスの平原に来てしまうこともあり得るのである。また例えば太陽鷹を喜ばせたい祈祷師は、漫画のような暴力を爆発させるために(太陽鷹のライバル)ワタリガラスを太陽鷹の望む場所へと召喚するかもしれない。
神は、私が精霊カルトに参加することをどう考える?
主要な宗教は、ほとんどの精霊カルトが注目に値しないと見なしている。ほとんどの精霊カルトは、引き付けることができるいくばくかの崇拝に対して「好意的」である。主流なカルトが精霊カルトに対して特別な憎悪を向けることは尋常ではない。だがこのことに例外があることは明らかである-- イェルムの司祭がどのような場合であれ精霊崇拝に共感を覚えることはありえない。それが暗黒の精霊に捧げられた精霊崇拝であればなおさらである。
特定の神性系、祈祷師的性格を持つ神性系カルトでは特定の精霊への崇拝が奨励され(たとえばカイガー・リートールは彼女の祈祷師-司祭がトロウルの精霊を崇拝することを望んでいる)、実践者たちがより容易にそれを行うことができるように儀式的知識、道具、場所を維持している。
ある意味では、下位カルトの社は、それ自身に信仰を向ける者たちも存在するものの、特殊な神性呪文を提供することで、主たるカルトの入信者から与えられる信仰の断片を引きつける恒久的な、制度化された(それ自身の時折の熱中する人との)“精霊カルト”と見なすことができる。
祈祷師は社や神殿を建てるべきなのか?
精霊カルト崇拝では固定された社よりも集会の方が重要である。もし祈祷師が大ニュートをたたえる歌を歌うために多くの信奉者を集めることができたならば、信奉者たちは流れや池、川、あるいは産卵池--仔のような存在を召喚し崇拝するには適した場所である--の周りでこれを歌うことになるだろう。したがって祈祷師は季節ごとの定期的な礼拝をそこで行い、その場所を将来的に大ニュートの崇拝者となることを望む、数ダースに及ぶ者たちに教えれば良いのである。祈祷師は規則的に行われる儀式の為の恒常的な設備(ルーンストーン、更衣室、かさばる儀式用の道具を収めておく場所)を作り上げる事は(あらゆる点で)便利である。そしてこれこそが、もちろん社というものなのである。
また一方でもしプラックスの荒れ果てた大荒野に出たならば、祈祷師は動かすことのできない“社”を維持する勤めを忘れることができる。太陽鷹と以前に接触した経験のある祈祷師が持つまじないの包みや祈祷師の仮面や衣装といった儀式用の道具一式は太陽鷹の社と同じ働きをするだろう。もし他の部族がそうした品々を持っていれば(手段は問わない。シナリオができる可能性もある!)、それを使って容易に太陽鷹を召喚することができるだろう。太陽鷹のとまり木(巨鳥がたびたび目撃される伝統的な崇拝場所)では礼拝の成功はいっそう容易なものとなる。太古からプラックスでは多くの寺院や崇拝場所が多くの部族の間で共有され、たまたまその時その場所を占めていた部族によって使用されてきた。
祈祷師は自分の精霊カルトのために神殿を建てたいと考えているのだろうか? それは野心的な。だがなぜそれをやってみようとしないのか? その地方の冒険者たちがどう反応するかを見てみることは面白いことになるだろう...
祈祷師しか精霊カルト崇拝を始めることはできないのか?
はっきりいえば私はそれに疑いを持っている。RQのルールから言えば完全な祈祷師でなくとも、祈祷師的な能力を持つ者を見つけることができると思われる-こうした能力の一つは特定の精霊を召喚し崇拝する能力である。(おそらく初めての精霊との遭遇に際してこうした能力は開花する。)
精霊カルトの中には、充分に訓練された祈祷師、聖職者、あるいは魔法使いほど魔術的に強力でも、有能でもない者によって率いられているものもあるが、しかしそうした者たちにもかかわらず礼拝儀式を導き、精霊を召喚し、再使用可の神性呪文を得たりしている。これは、もしあなたが望むなら祈祷師が出会った精霊を開発する方法の裏返しである。ここで精霊は、精霊が接触した(傷ついた)者に力を与えるが、彼らがその精霊を直接崇拝することを許すだけである。彼は“蛙婦人”への崇拝を導くことはできる--しかし、彼は祈祷師、司祭、もしくはそうした行為の可能な存在ではないのである。この方法によって狂暴な、あるいは肉食のカルトを容易に確立することができる。あなたは共同体内で存在を得るために、祈祷師の地位を引き継ぐ必要がないのである。
司祭や魔術師、異端審問官がこれをどう解釈するかは、もちろんあなた自身のシナリオの問題である・・・。
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