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那由他の狭間-よしなしごと-

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2007/06/30(土) ねじまき鳥クロニクル

2007/06/30 0:24本とか漫画とか なゆた
読了。
読み終わって人の評価が気になったので、ざくっと書評を検索したけど、書評の難しい内容なので納得のいくものは見つからず。
あらすじを書いても無意味な本。
物語としての整合性を求めている人もいるけれど、まあそういう読み方をする本ではないような。
最終的な帰結にも特に意味はないかな。余分な気さえする。
物語の構造の欠落、要素の関連性と非関連性、その不完全さをエンターテインメントとして楽しむのがよさそうです。
抽象的で複層的に重なるイメージを、物語ではなく、読ませる力で引っ張っていってくれるので楽しい。
私がグロランサのセッションでやるヒーロークエストと話の引っ張り出し方は似ていると思う。
「穢れ」は具体的な行為ではなく「穢した」ということそのものが意味を持つ、という感じで。

2007/06/02(土) 読書の習慣

2007/06/02 17:42本とか漫画とか なゆた
子供に読ませるために本を選んでるうちに、久しぶりに読書の習慣が戻ってきた。
大学に入ってから漫画にシフトしてしまって、特に社会人になってからは月に1冊程度しか読まなくなって10数年。
小学校~浪人時代までは一日に数冊というペースで読んでいて、これが間違いなく自分の滋養と自信の裏づけにもなっていた。
まあ10数年間は漫画誌を月に50冊ぐらい読んでいたので、まったく貯金をしていないわけではないけど、やっぱり本も必要だよね。
ということで、小松左京『日本沈没』を再読。
夢枕獏『陰陽師』シリーズ6冊。
岸田秀『ものぐさ精神分析』
上橋菜穂子『守り人』シリーズ4冊。
あたりをさくさくっと片付ける。
書評は書けない(読むとすぐ忘れる)ので羅列するだけ(^-^;
陰陽師は漫画の岡野玲子版から入ったので、夢枕獏版は晴明が呪だ呪だ云いすぎ。
おまえはシュガシュガルーンでも読んでいろ、と。
まあ1話完結で話を作る都合というのもわかる。読者層とメディアによって、伝え方がこう変わるという面白い比較でもありました。
もちろん作家性の違いが一番の違いですが。
岡野玲子版は後になるにつれ晴明が重くなりすぎ、夢枕獏版は後になるにつれ博雅が重くなりすぎ。
どちらも1巻が一番美しい。

2007/05/26(土) 柴門ふみ『華和家の四姉妹』が面白い

2007/05/26 9:32本とか漫画とか なゆた
とくに面白いともつまらないとも思っていなかった『華和家の四姉妹』。
ドラマにありがちな「極端設定な人間模様もの」かと思っていたら、先週号から面白い。
以下、激しくネタバレを含むので、読もうと思うなら見ないこと。

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