Rune Dictionary :Glossary |
ルーン・ディクショナリー
用語辞典
あああ |
(1) 400年ほど前に昇った惑星。赤の女神そのものとも言われる。七日七晩で満ち欠けを繰り返す。その光はルナー信者に不可思議な力を与える。
(1) 何千世代と続いた「大暗黒」が終わり、再び太陽が昇って「歴史」が始まってから約500年間の時代を呼ぶ。この時代の前半は全ての種族が協力して文明を復興していった平和の時代だったが、次第に古代からの軋轢が復活し、ついにはジェナーテラ大陸全土を巻き込み75年にも渡って続いた「グバージ戦争」によって幕を閉じることになる。「第一期」とも呼ぶ。
→「神々の戦い」を見よ。
(1) 「(植物の女神)アルドリアの子ら」を意味する言葉。狭義ではヒューマノイド型のアルドリアミ(=エルフ)を指すが、巨木兵、スプライト、ドライアド(森のニンフ)、ランナー(チンパンジーに似たヒューマノイド)なども含まれる。
(2) アルドリアミは特定の植物と深い関係を持っている。グリーンエルフは針葉樹、ブラウンエルフは落葉樹、ランナーは灌木といったかんじで、個々のアルドリアミも特定の植物と結びついている事が多い。
→「エルフ」を見よ。
(1) ジェナーテラ大陸東南部、クラロレラ地方南部を指す地名。テシュノス王国、メリブ島、ソファール諸島などを含む。
(1) 神々の時代、宇宙の中心に存在した巨大な山のこと。「真の石」であるアダマントで出来ており、山ではなく巨大な宮殿であったというものもいる。世界に打ち込まれた「くさび」であったため、「スパイク」とも呼ばれた。宇宙山は、混沌の軍勢が侵攻してきた際にその住人、天宮の神々もろとも爆発四散した。
→「マガスタの渦」も見よ。
(1) 第三期の終わりに起こると予言されている、大規模な戦い。一つの地方だけでなく、世界的に同時に勃発するといわれている。その開幕はドラゴン・パス地方で、長く眠りについていた真のドラゴンが目覚め、天空の星辰の乱れる時といわれている。
(2) 英雄戦争の中では「ルナー帝国とサーター王国の戦い」(ジェナーテラ大陸中部)、「最後の聖人戦争」(ジェナーテラ大陸西部)、「戦争王国との戦い」(ジェナーテラ大陸北西部)、「忘却との戦い」(ジェナーテラ大陸東部)、「双鳳凰戦争」(東方諸島)、「混沌の大侵攻」(パマールテラ大陸)などが起こることが予言されている。
(1) 人間型の形をした「動く植物」。
(2) グリーン・エルフ(針葉樹のエルフ)、ブラウン・エルフ(落葉樹のエルフ)、イエロー・エルフ(広葉常緑樹のエルフ)の三種が真のエルフであると考えられているが、他にもレッド・エルフ(ゴブリン、シダや胞子植物のエルフ)、ブラック・エルフ(キノコや菌類のエルフ)、ブルー・エルフ(海草のエルフ)などもエルフに含まれる。
(3) エルフの女性は種子を産み、それが発芽し成長して実った果実の中から子供が生まれる(約2年ほどかかる)。エルフは長寿であるが不死ではなく、約200年ほど生きると言われている。エルフは年老いると動きが鈍くなり、本物の植物に似てくる。身長は160cmあまり、髪は葉のようになっており、耳はわずかにとがっている。ブラウン・エルフは眠らないが冬眠する。グリーンエルフは毎日睡眠をとらねばならないが、冬にも活動が可能である。
(4) エルフは「エルフ知覚」という特殊な共感能力を持っている。人間にはこれがどんなものかは理解不可能だが、エルフはこれを使って森の状況、感情、健康状態などを知ることができる。エルフにはこの情報は「歌」のように聞こえるという。
(5) エルフたちはアルドリアを初めとする様々な神々を信仰するが、彼らはこれを「神」とは言わず、「歌」と表現する。エルフたちはさまざまな「歌」に耳を傾け、魔法を使う。全てのエルフはアルドリアの歌を知っている。希にアルドリアの歌を聴くことができないエルフが生まれるが、彼らは皆「根無しエルフ」として森を追放される。
(6) 「緑の時代」、世界は一つの大森林に覆われていたが、現在ではエルフの森はトロウルやドワーフ、そして人間たちによって破壊され、数えるほどしか残っていない。「英雄戦争」において、彼らは森林の再拡大を計画しているという。
→「アルドリアミ」を見よ。
グローランサが太陽神イェルムに支配されていた神話の時代。イェルムの信者は平和と安寧に満ちた素晴らしい時代だったと主張するが、オーランスの信者は停滞と抑圧の時代だったとする。黄金の時代は、皇帝イェルムが反逆者オーランスに殺され、太陽が失われたことで幕を閉じた。
大いなる盟約 [Great Compromise、おおいなるめいやく]
神話時代の終わりに、神々が再び世界を破壊しないように結んだ盟約。神々は神話時代に行った事柄のみを支配し、グローランサの地上世界にはその力を分け与えるだけで直接関与しないことを誓った。
嵐の神オーランスを信仰する人々。自由と変化を尊ぶ。その信条は「何者もお前に強要することはできぬ」(No one can make you do something)「暴力というのも一つの手だ」(Violence is always altanative)といもの。必然的に一つにまとまって国家を形成することは少なく、氏族・部族に分裂しており、そのためルナー帝国のような文明国からは「蛮族」よばわりされている。赤の月を奉じるルナー帝国と敵対しており、その戦いが英雄戦争の一幕を成すことになる。
かかか |
(1) 神話の時代、反逆者オーランスが皇帝イェルムを殺したことで宇宙の秩序はひどく乱れた。大地、火、水、大気、暗黒の神々同士が戦いあい、さまざまな変化が起こった。最終的には嵐の神オーランスが勝利を収め、神々の王を名乗るようになった。「嵐の時代」、「小暗黒時代」などと呼ばれることもある。神々の戦いは、宇宙の秩序のたがが外れ、混沌が侵入してきたことでさらに深い混乱の時代、「大暗黒」時代に突入してゆく。
(1) グローランサは宇宙女神であり、創造の時代には天宮の支配者として宇宙を統治していたといわれる。世界の名前はこの女神に由来する。グローランサは、大暗黒のさなか、宇宙山スパイクの爆発の中で消滅し、現在では接触することはできない。
(2) ルーンクエストのサプリメントの名前。邦題は「グローランサ」だが、原題は「Genertela : the Crubile of the Hero Wars」(ジェナーテラ:英雄戦争の坩堝)だった。おもに北方大陸ジェナーテラを解説している。
(1) 世界を維持する力(宇宙の法)に反する力。グローランサは混沌の海に浮かぶ球と考えられている。混沌は常にグローランサをその起源(エントロピー)に帰そうとしており、世界に侵入してはその事象を歪める。神々の時代の終わり、「大いなる盟約」によりその力はグローランサから排除されたはずだったが、現在では再び世界に様々な形で現れるようになっている。
さささ |
サーター王国 [Kingdom of Sartar、−おうこく]
(1) ドラゴン・パス地方の東方に位置する王国。英雄戦争ではアーグラス皇子に率いられ、ルナー帝国との戦いを展開する。
(2) 約120年ほど前に現れた流浪の英雄サーターの下に、相争っていた部族が連合することで形成された。長くルナー帝国と戦い続けたが、20年ほど前に帝国に征服され、王統は途絶えた。8年前(1613年)、サーターの血を引く女王カリル・スターブロウが反乱を起こすも、失敗に終わっている。現在はルナー帝国の傀儡の王テマーティンが王位につき、帝国の過酷な統治が続いている。
ジェナーテラ大陸 [Genertela、−たいりく]
(1) 北方大陸。大陸の神ジェナートが神話時代に滅ぼされてしまったため、古代の豊穣性は失われてしまっており、大陸の3割以上は荒野となっている。
(1) 第二期、合理的な分析手法によってグローランサの神話伝承を体系化しようとした学術集団。神話を体系化するのみならず、体系に当てはまらない神話に手を加えて改変するなど次第に暴走してゆき、ついには自然の諸力の反抗にあって滅亡した。彼らの手を加えた神話は、完全に元に戻ることはなかったのだが……。
(2) 神知者の知識は帝国の時代に栄えた「中部海洋帝国」(ジルステラ帝国)の力の源でもあった。
(1) グローランサにおける神話とは、「時」到来以前の神々の物語であり、世界の成り立ちを説明する説話であり、さらには世界の構造を決定している「律」のようなものである。神話を再現することにより神話時代の魔法的な力を現世に再現させることが可能である。信仰魔術においてはこれが最も基本的な魔法原理となっている。
たたた |
(1) 神々の戦いにより世界を守る秩序のたがが外れ、混沌が侵入してきた苦難の時代。北から侵入してきた混沌の軍勢は各地で神々を滅ぼし、ついには世界の中心にそびえていた、法の象徴である宇宙山スパイクをも破壊してしまう。世界はばらばらに砕け、人間は怪物たちに怯える日々を送った。大暗黒が終わったのは「光持ち帰りし者たちの探索」など、様々な神、英雄、人間たちの苦闘のおかげである。
(1) 現代。約400年ほど続いている。この時代の大きな出来事としては、赤の月の昇天とルナー帝国の勃興、海上のコミニュケーションの途絶した「海の大閉鎖」などがある。
(1) ジェナーテラ大陸中北部、ペローリア地方の大河沿いの文明人。神々の時代の古代帝国の末裔で、個人の自由よりも集団、組織の規律を重視する。太陽神“皇帝”イェルムを中心とした神々を信仰している。都市を中心とした文明であり、農村に住むという事は冗談の種としか考えられない。完全な父系社会で、女性は動産の一種とさえ見なされている。ルナー帝国を構成する主要な文明のひとつ。
(1) 曙の時代が終わり、古の種族が没落して人間たちの帝国が各地で勃興した。北のカルマニア帝国やEWF、海上の中部海洋帝国、東の東方海洋帝国、南のエルフ帝国などである。いずれも1200年頃には崩壊・没落し、各地は孤立し人々は閉鎖性を強めた。第二期とも。
(1) かつて存在していた東方大陸ヴィゼラが神話時代に海に沈み、その残余が多島海となった。その島々をあわせて「東方諸島」と呼んでいる。
(2) 東方諸島は大きく分けて反神を信仰する“魔”アンディンの住むアランディニ(Arandinni)諸島、魔と対立する人々の住むハンファラドル(Hanfarador)諸島、孤立主義を取る帝国ヴォルメイン(Vormain)諸島からなる。その島の数は数千から数万とも言われる。多くの島々ではその島独特の守護神を信仰しているが、「秘法」を使う賢者や拳士も多数存在する。
(1) 現在のグローランサを統べる、神々さえ抗い得ざる力。自然の女神アラクニー・ソラーラが混沌の首魁“悪魔”ワクボスを喰らい、「法」と「混沌」との組み合わせにより生まれた。グローランサで太陽が昇り沈むのも、季節が巡るのも、全て「時」の力である。「時」の到来して以後を「歴史時代」、それ以前を「神話時代」と区別する。「大いなる盟約」とも呼ばれる。
(1) ジェナーテラ大陸、マニリア地方の一地方。古くは「ケロフィネラ」(山の女神ケロ・フィンの名前から)と呼ばれていたが、第二期にこの地に住んでいる人類を皆殺しにした「ドラゴン・キル戦争」より後、畏敬を込めて「龍の通い路」、ドラゴン・パスと呼ばれるようになった。
(2) 古くから交通の要衝地であり、さまざまな文化が衝突してきた。今また南下政策を取るルナー帝国と、それに対するサーター王国の対立が深まっている。「英雄戦争」はこの地で開幕する。
ななな |
ははは |
(1) 神話時代のなかで、「曙」前の数世代、世界に再生の兆しが見え始め、多くの文化英雄たち―オーランス人のヒョルト王、トロウルの英雄“一なる老翁”、マルキオン教の“大魔道師”ザブールなど―が活躍した時代を指す。「銀の時代」とも言う。
(1) 南方大陸。大陸の神パマールトが神話時代を生き延びているので、北方大陸ジェナーテラと比べて地味豊か。サバンナやジャングルなどが広がる。
(1) グローランサには神話時代の出来事を繰り返すという特性がある。たとえば季節の移り変わりは神話時代の移り変わり(緑の時代(春)→黄金の時代(夏)→嵐の時代(秋)→大暗黒(冬))を繰り返しているのであり、太陽が沈み、また昇るのも太陽神イェルムが殺されて地獄へ行き、再び復活した神話を再現している。ヒーロークエストとは、この特性を利用し、ある神話的な事象を再現する儀式のことである。儀式によって「神話を再現しよう」とする力が働き、参加者に影響(魔術的な力)を与える。大規模なヒーロークエストになると他界に赴いて神話そのものに働きかけることが可能となる。
光持ち帰りし者たち [Lightbringers、ひかりもちかえりしものたち]
(1) 大暗黒の時代、失われた太陽と秩序を取り戻すために地獄に赴き、皇帝イェルムと和解、混沌を滅ぼして「大いなる盟約」を結ばせた七柱の神々のこと。嵐の神オーランス、治癒の女神チャラーナ・アローイ、知識の神ランカー・マイ、コミニュケーションの神イサリーズ、トリックスターのユールマル、肉体を持つ男、ギーナ・ジャーの七神。
光持ち帰りし者たちの探索 [Lightbringers Quest、ひかりもちかえりしものたちのたんさく]
(1) 死せる太陽を取り戻すための探索行。探索者たちは世界の西の果てで「黄昏の門」をくぐり、地獄を下り、死せる皇帝イェルムの「静寂の宮廷」へたどり着く。そこには大暗黒の中で殺された全ての神々が集まっていた。オーランスはイェルムに謝罪し、皇帝もオーランスを認め和解した。神々は混沌の首魁ワクボスを蜘蛛の女神アラクニー・ソラーラの「網」でからめ取り、アラクニー・ソラーラがワクボスを喰い殺した。イェルムとオーランスは東の「曙の門」からグローランサに戻り、何千世代にも渡って失われていた「太陽」が再び昇った。こうして神話時代は終わり、歴史時代が始まった。
ままま |
マガスタの渦 [Magasta's Pool、まがすたのうず]
(1) 世界の中心、「帰郷洋」のまんなかにある、直径200km以上もある巨大な渦巻。かつてここは「宇宙山」スパイクが存在していた。大暗黒の最中、混沌の侵攻により「宇宙山」が爆発四散したとき、その空隙を埋めようと“海の王”マガスタをはじめとする「水」の神々が殺到して今あるような大渦巻となった。渦巻になだれ落ちた水は大地をつきぬけて「地界」の深淵に落下しているといわれる。
(1) グローランサでは主に4つの魔法体系が知られている。神や英雄の偉業を再現することで魔法を使う「信仰魔術」(Theism)、万物に宿る精霊の助けを借りたり、支配したりして魔法を使う「精霊魔術」(Animism)、ルーンと呪文を通じエネルギーを操作して魔法を使う「魔道」(Sorcery)、現世の法則を無視したり変更して魔法を使う「秘法」(Mysticism)である。おおざっぱに言って、信仰魔術は北方、精霊魔術は南方、魔道は西方、秘法は東方で用いられている。
(2) この4つの魔法体系の他に、ドラゴニュートなどが使う「ドラゴン魔術」(Dragon Magic)、エルフたちの使う「歌」(Song)などの魔法も存在するが一般的でない。なお、混沌の生物の持つ能力を「混沌魔術」と考え別の魔術体系と考える者もいる。
(1) 主に西方で信仰されている一神教。“見えざる神以外に真の神無し”と唱え、世界を理解するのに論理と観察を以てする。彼らの使う魔術は「魔道」と呼ばれ、物質世界とエネルギーを直接操作する。
(1) 創造の時代から黄金の時代のあいだの、原初の力が満ちあふれていた時代のこと。世界はひとつの大陸であり、その全ては森に覆われ、古の種族たちが栄え、獣と原始的な生活をする人間たちが散らばって生活していた。
ややや |
(1) 第二期にジェナーテラ大陸で隆盛を誇った帝国。ユーフと発音する。ワームの友邦帝国(Empire of Wyrm's Friend)の略とも、友邦なき帝国(Empire without Friend)の略とも言われるが、その語源ははっきりしない。ドラゴンと話す術を身につけ、ドラゴン的な哲学を発達させたが、最後はドラゴンたちに裏切られて指導者全てを暗殺され、崩壊した。
ららら |
(1) 魔法的な力を秘めたシンボル。グローランサ全土のひとびとが様々なルーンを用いているが、中にはグローランサの諸力を体現しているものもあり、「コア・ルーン」と呼ばれている。「コア・ルーン」は約30あり、暗黒()、水()、火()、風()、大地()などの「エレメントルーン」、最初の神々である天宮の神々が体現していた力を表す「パワールーン」、精霊()、人間()など物事のありようを表す「フォームルーン」などが含まれている。グローランサの人々は自分の信仰する神、聖人、精霊、開祖などに関連したルーンの意匠を装飾品に用いる事を好む。
(1) 第三期に勃興した、赤の月の女神を奉じる神権国家。赤の女神の単性生殖による息子“赤の皇帝”によって統治されている。文明を奉ずる進歩的な国家で、全種族の平等や様々な思想への寛容を唱える。その一方、“混沌”も単なる力の一つにすぎないとして利用するため、周辺諸国から不信と恐怖の念を抱かれている。
(2) 帝国は様々な文明によるパッチワーク的な国家であり、それを統合しているのは赤の女神への信仰と皇帝の力である。百年以上の長きにわたる平和の中で悪徳と退廃が広まり、その行く末に暗い影を投げかけている。
わわわ |
「我が戦い、皆が勝った」戦い [I Fought We Won Battle、われがたたかい、みながかったたたかい]
(1) 神話時代、定命の者たちが「混沌」に対して最終的な勝利を収めた戦い。全ての種族が「混沌に対して戦ったのは我々の英雄だけだったが、最後に勝利したのは全ての種族だった」と伝えている。混沌の諸力により分断された人間や古の種族の英雄は、それぞれの生存を賭けてただ一人戦い、それぞれがそれと知らずにお互いを助けていたのである。
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