▼ 2007/05/26(土) 柴門ふみ『華和家の四姉妹』が面白い
2007/05/26 9:32【本とか漫画とか】
とくに面白いともつまらないとも思っていなかった『華和家の四姉妹』。
ドラマにありがちな「極端設定な人間模様もの」かと思っていたら、先週号から面白い。
以下、激しくネタバレを含むので、読もうと思うなら見ないこと。
一番ありえなさそうな、ご都合主義的配置かと思っていた四姉妹の母親が、実は作者のもっとも「狙っていたキャラクター」だった。
夫の浮気が発覚して、いままで無条件に夫を信頼していた妻が離婚に踏み切る。
そして、話し合う間もないうちに事故死。
そして日記が紐解かれる
そして母親は死んでいるので、「人格は他者からの反射として存在する」という人の世の有り様が強調されています。
柴門ふみは明らかに狙っていて、タイトルが『華和家の四姉妹』なのも、このシーンを隠蔽するためのデコイだという徹底ぶり(笑)。
母親の名前が幸子(たぶん)というスルーしやすそうな名前なのもわざとだよね。
この後の葛藤劇も楽しみですが、この仕立て方が私のキャンペーンの仕込みとかに似ていて、「そうそう、こういう驚かせ方をしたいんだよね」と、楽しく驚きました。
ドラマにありがちな「極端設定な人間模様もの」かと思っていたら、先週号から面白い。
以下、激しくネタバレを含むので、読もうと思うなら見ないこと。
一番ありえなさそうな、ご都合主義的配置かと思っていた四姉妹の母親が、実は作者のもっとも「狙っていたキャラクター」だった。
夫の浮気が発覚して、いままで無条件に夫を信頼していた妻が離婚に踏み切る。
そして、話し合う間もないうちに事故死。
そして日記が紐解かれる
「そうだ。娘たちに聞いてみようこの瞬間から父親と娘、娘達同士のやり取りと葛藤が、すべて、母親の「心の中の人格達の葛藤」として読める、という仕立て。
娘たちはあたしの分身だから
娘たちがパパを許してあげてと言ったら復縁しよう
娘たちがNOと言えば
生涯二度と大悟さんに会うまい」
そして母親は死んでいるので、「人格は他者からの反射として存在する」という人の世の有り様が強調されています。
柴門ふみは明らかに狙っていて、タイトルが『華和家の四姉妹』なのも、このシーンを隠蔽するためのデコイだという徹底ぶり(笑)。
母親の名前が幸子(たぶん)というスルーしやすそうな名前なのもわざとだよね。
この後の葛藤劇も楽しみですが、この仕立て方が私のキャンペーンの仕込みとかに似ていて、「そうそう、こういう驚かせ方をしたいんだよね」と、楽しく驚きました。